リーダーシップ

2025.03.27 15:00

信頼を勝ち取る「リーダーの気遣い術」チームが育つ12のシンプルで意外な行動

insta_photos / Shutterstock

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職場であれ人生であれ、小さな思いやりのある行動が、とりわけ大きなインパクトをもたらすことは多い。リーダーがチームを気遣っていることを示そうとするとき、膨大な予算や時間は必要ない。シンプルで誠実なふるまいを通して優しさや配慮をみせることで、協力的で魅力ある環境を作り出し、最高の仕事ができるようにチームメンバーを鼓舞できる。大切なのは、思いやりのある行動をとるためのマインドセットと習慣化だ。

チームに思いやりを示すためのシンプルな行動

今回ご紹介する12の実践的かつ有意義な方法を通じて、リーダーはチームを尊重している気持ちを伝えることができる。自分のチームを気にかけていると積極的に示すことは、真のリーダーシップ特性を発揮することでもある。

以下から自分に適していると思う行動を選び、チームメンバーとの日々のやり取りに活用してみよう。

1. 会議を「5分または35分」から始める

立て続けにミーティングの予定が入ると、従業員は急かされているように感じ、プレッシャーを感じる。1日が終わるころには、息つく間もなくバーチャルミーティングを次々とこなしただけ、のように思えてくるかもしれない。

ミーティングを、何時きっかりではなく5分または35分から始めれば、チームに向けて小さな、しかし価値ある贈り物ができる。すなわち、一息入れる時間だ。

このシンプルな時間調整によってチームメンバーはコーヒーを飲んだり、トイレ休憩を取ったり、次の議題の準備をしたりできる。これはメンバーのウェルビーイングを尊重していることを示す、さりげない方法だ。

2. メールの返信を急がなくていいことを知らせる

あなたが送ったメールに、毎回すぐ返信する必要はないことを知らせよう。メールの最後に、次のようなメッセージを追加するといい。「私は自分のスケジュールに合わせて仕事をしているので、返信はそちらの都合に合わせてくれてかまいません」。あるいは「あなたのワークライフバランスを尊重します。返信は、都合の良いときで結構です」

これらの短いメッセージによって、チームメンバーに即時の返信を期待していないこと、そして彼らのプライベートの時間も大切にしていることを伝えられる。期日が決まっているものや緊急の用件については、その旨を知らせよう。それ以外については、相手の都合の良いときに返信してもらうといい。

3. 相手を知る対話の時間をもつ

チームメンバーと個別に会う時間を設け、もっぱら相手の話を聞く場にしよう。話題は専門能力の開発やメンタリング、問題解決、ワークライフバランスなど、なんでもかまわない。重要なのは、あくまで相手にフォーカスして会話を進めることだ。

自分の意見に耳を傾けてもらえる、自分は尊重されている、と感じたメンバーはリーダーを信頼し、仕事に打ち込もうという気持ちになりやすい。リーダーであるあなたもチームメンバーの目標や関心事、価値観など、深いレベルでメンバーを知ることができれば、よりうまく彼らをサポートし、鼓舞できる。

4. ミーティングでは相手に集中する

気を取られるものが多い現代において、1on1のミーティングでメンバーに100%の注意を向けることは、メンバーを気にかけていることを示す最も意味深い方法のひとつだ。1on1のミーティングでメールをチェックしたり、携帯電話をちらっと見たりする誘惑に負けてはならない。常に相手の目を見て、積極的に耳を傾け、思慮に富んだ返答をしよう。

ミーティングがZoomで行われる場合には、一層の努力が必要だ。相手に集中するこうした姿勢は、相手に敬意を示し、関係性をさらに強化するものだ。

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翻訳=高橋朋子/ガリレオ

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