5. 頻繁に情報交換できるようスケジューリングする
チームメンバーの方から懸念事項や最新情報を知らせてくるのを待つのではなく、こちらから率先して10分間の面談をスケジューリングしよう。こうした短い情報交換は相手とのつながりを維持する。そして問題が小さいうちに対応し、相手の成功をサポートする姿勢を示すことに役立つ。
リーダーから積極的に行動することは、強いメッセージとなる。大切なのはやり取りの長さではなく、深さだ。
6. 相手の努力を、公私の場で褒める
チームメンバーの頑張りを、人前でも個別のやり取りのなかでも称賛しよう。ミーティング中に褒める、メールで言及する、あるいはLinkedIn(リンクトイン)への投稿で感謝の意を表すなど、公の場で認めることで士気が高まる。
一方で、私的なやり取りを通じて称賛の気持ちを表すこと、例えば手書きのメモや簡単なメッセージ、あるいは口頭で「ありがとう」と伝える行為は、個人的で心がこもった感じがする。
公の場であれ、個別のやり取りであれ、称賛は具体的に伝えることが大切だ。単に「素晴らしかった」ではなく、「あのミーティングでは、あなたのおかげでクライアントが自分の意見を聞き入れてくれたと感じていたよ。あれはよかった!」というように。そうすることでフィードバックが表面的なものでなく、彼らの貢献を本当に目に留め、評価していることが伝わる。
7. あらゆる節目をお祝いする
誕生日、入社記念日、困難なプロジェクトの完了など、節目となる出来事を祝う時間を設けることで、チームは自分たちが評価されていると感じる。カレンダーには全員の誕生日、チームに加わった日、パートナーや子どもの誕生日を書き込んでおこう。
カードやカップケーキを贈ったり、電話で話したり、廊下ですれ違ったときに一声かけるといった簡単な行動でも、相手の喜びをかき立て、帰属意識を高めることができる。
8. 意見を求め、実行に移す
常にフィードバックを求めることで、チームメンバーの考えを尊重していることを示そう。プロジェクトやプロセス、その他の直面している課題について、相手の意見を求めるのだ。そして実際にメンバーの提案を取り入れた場合には、洞察を与えてくれたことに感謝を示そう。
リーダーが自分の意見を本当に重視してくれていると思えた従業員は、自らが尊重されていると感じ、自信をもてるだろう。
9. 学びと成長を後押しする
チームの成長をサポートするために、専門能力開発の機会を提供しよう。コースの履修費用を負担する、業界情報を共有する、関連トピックに関する読書会を開催するといった方法が考えられる。
継続的な学習を奨励することは、メンバーの現在のパフォーマンスだけでなく、将来についても気にかけていると示すことになる。メンバー自身が、学習内容や最適な学習プログラムの種類を選択できる機会を与えよう。また、ランチタイムなどに勉強会を開き、チーム内の専門家にほかのチームメンバーと洞察を共有してもらおう。
10. 思いがけない心遣いで驚かせる
時おり思いがけないことでチームを驚かせると、強い印象を残せる。例えばコーヒーとベーグルを差し入れたり、大きな締め切りを終えた金曜日には早めの帰宅を許可したり。あるいは、自宅にちょっとしたプレゼントを送るといった簡単なことだ。金額の張るものでなくていい。大切なのは気持ちだ。
また、そうした行為が的外れにならないように、チームメンバー1人ひとりに注意を払おう。あるメンバーは、デスクにいつもチョコレート菓子の袋を置いているかもしれない。別のメンバーは、いつも個性的なペンやノートを使っているかもしれない。心遣いは相手に合ったものであるほど、より意味があるものになる。