11. ワークライフバランスの手本を示す
ワークライフバランスの推進は、単に方針を定めるだけでなく、行動で示すことが重要だ。チームメンバーに、休憩や休暇を取ったり、適当な時間にログオフしたりするように促そう。また自らも率先して行動し、皆の手本となり、個人のウェルビーイングを優先してもよいのだと示そう。
例えば、パーソナルトレーナーとトレーニングをしている時間にミーティングを打診された場合には、ミーティングを断わってもいい、というルールを設けるといい。
12. 透明性を保ち、誠実であり続ける
会社の目標、課題、変化について、オープンに語ることが信頼を育む。自身がチームの輪の中に入っていると感じられると、従業員は安心感と、尊重されている実感を抱きやすくなる。誠実であることは、思いやりのある企業文化を築く上で大きな役割を果たす。
具体的には、充分すぎるほどにコミュニケーションを取ることだ。リーダーは、チームメンバーが知らない情報を知っている。それをオープンに共有することで、信頼関係を築くことができる。
思いやりを示すことで、チームをさらなる成功へ導こう
チームを思いやるために、手の込んだことをする必要はない。リーダーがシンプルで思いがけない行動を習慣化することによって、メンバーは自分たちが尊重され、サポートされていると感じる。そして彼らが意欲を感じられる環境を作り出せる。結果としてリーダーが得る見返りは、与えたものをはるかに上回る価値をもつ。
つまりリーダーがチームのメンバーを心から気にかけていると示すことで、メンバーが日々、仕事に全力を発揮しようとする可能性が高まるのだ。

