ギリシャのパスポートの強さと人気
スペインの次に魅力的な選択肢であり、世界ランキングで2番目に強力かつアクセス度が高いパスポートを有しているのはギリシャだ。フランス、ドイツ、フィンランド、イタリア、オランダ、ベルギー、ルクセンブルク、デンマーク、ポルトガル、スイス、オーストリア、ノルウェー、アイルランドとともに、176カ国・地域でビザ免除または到着時の簡単なビザ手続きのみでの入国が可能となっている。
スペインのゴールデンビザ制度がまもなく終了することから、ギリシャのゴールデンビザは最も需要の高い投資居住プログラムとなった。
EU首脳は投資と引き換えに市民権・居住権を認める制度(CBIおよびRBI)に強く反対しているが、ギリシャは「需要の低い」地域の不動産に25万ユーロ(約4000万円)以上投資した外国人に、5年間にわたる家族帯同での居住を認めている。一方で、2023年から首都アテネやサントリーニ島などの住宅需要の高い地域では投資基準額が80万ユーロ(約1億2900万円)に、それ以外の地域では40万ユーロ(約6500万円)にそれぞれ引き上げられた。
ギリシャはゴールデンビザの手続きが最も速い国の一つで、60日以内に居住権が付与され、現地に住むことを要件としない無制限の居住権、欧州のシェンゲン協定加盟26カ国へのビザなし渡航が認められるほか、7年後には市民権の獲得も可能になる。地理的に中東市場へのアクセスも便利だ。