働き方

2025.03.19 08:15

働きやすい職場ならではのストレス、6割が悩む

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いわゆるブラック企業で働く人のストレスが大きいことは想像に難くない。 そのため、より働きやすい「ホワイト企業」に転職する人が増えている。しかし、意外なことにホワイト企業で働く人たちにも、ブラック企業にはなかった新たなストレスが生じていた。どうしたことだろう?

パワハラやコンプライアンス無視など劣悪な仕事環境の企業を俗に「ブラック企業」、反対に従業員が働きやすい環境が整った企業を「ホワイト企業」と呼ぶ。ブラックがダメでホワイトがよし、という表現には問題もあるが、今はそこを論ぜず、いわゆるホワイト企業でのストレスに注目したい。キャリアや転職に特化した匿名相談サービス「JobQ Town」を運営するジョブ総研は、同サービスに登録している20代から50代の男女578人を対象に職場のストレスに関する実施した。

それによると、ブラック企業に勤めたことのある人は5割、ホワイト企業に勤めたことのある人は6割強あり、職場でストレスを感じている人は、全体で7割強にのぼった。また、近年ストレスの変化を感じるという人も8割近い。

ブラック企業でのストレスは、「精神論がある」、「上司がトップダウン型」、「職場への忠誠心が求められる」など聞いただけでストレスが溜まる気分になるが、ホワイト企業で働く人の多くにもストレスがあるとは驚きだ。具体的には、「協調性が求められる」、「実力主義」、「専門性が求められる」など。働きやすい職場では自由度が上がるのと引き換えに高い自律性が求められる。そうした働き方に慣れていない人には、戸惑いがあるのかもしれない。

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文 = 金井哲夫

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