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働き方

2025.03.10 08:15

最低限しか働かない「静かな退職者」が負の連鎖を招く

Getty image

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働きがいを失うも転職や退職は選ばず、職場に居座って必要最低限の業務だけを熟す「静かな退職者」が増えている。昭和なら「ぐーたら社員」と呼ばれる人たちだ。自主的な窓際族とも言える。企業にはお荷物になるわけだが、本人たちにはそうした意識は低い。このまま放置しておくと、困った事態に発展しかねない。

世界的な意識調査機関Great Place To Work(GPTW)のライセンスのもとで運営されているGPTW Japan「働きがいのある会社研究所」は、企業に勤める20〜59歳の男女1万3824人を対象に静かな退職に関する調査を行った。それによると、昨年の調査から静かな退職者の割合はわずかながら増加傾向にあることがわかった。とくに35歳以上の年齢層での増加が目立つ。

管理職には、静かな退職者に対してもヤル気満々の社員と同等かそれ以上のマネジメントを行う傾向が見られた。しかし、働きがいを感じてもらおうとサポートに力を入れても、リソースの無駄遣いになることもある。なぜなら、昨年の調査では静かな退職者の約4割が「環境で変化があっても働き方は変わらない」と答えているからだ。

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文 = 金井哲夫

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