
KDDIは、中学1年生から高校3年生の子どもにスマホを持たせている保護者1000人を対象に、親子関係に関するアンケート調査を行った。これによると、親子関係において、スマホを通じて親子のコミュニケーションが円滑にとれていると答えた保護者が72.6パーセント。親子で本音で話せているという保護者が70.8パーセント。そして、スマホを持たせたことで親子のつながりが強まったと感じている保護者が43.9パーセントにのぼり、すでにスマホは親子断絶の障害ではなく、大切な対話チャンネルになっていることがわかった。

具体的なエピソードとして、「お弁当がおいしかったときに連絡をくれた」(高校生の母親)、「思春期の難しい年ごろなので父親には対面では素っ気ないが、LINEでは言葉がやけに素直だったり、かわいいキャラのスタンプを送ってくる(高校生の父親)、「『だいすき』とスタンプをくれる。反抗期で悩んでいるけどとてもうれしい」(中学生の母親)、「けんかした後に本音をLINEで伝えてくれた」(高校生の母親)などがあげられ、面と向かっては言いにくいことも、スマホが素直に言える環境を作っている。
こうしたスマホを通じた良好な親子関係は、とくにスマホの使用ルールの決め方と関連がある。おもに、使える時間と場所の制限、セキュリティーに関する約束だが、これらを親子で話し合って決めている家族ほど、親子の会話が多い傾向にある。

スマホ使用ルールを、親子で話し合って決めていると答えた保護者が半数近くあり、さらに子どもの提案を多く取り入れる家庭は8割を超える。理由は、子どもに責任を持たせたい、子どもの意見を尊重したいといったものが多い。