子どもにスマホを持たせたことによる親子関係の変化を尋ねると、会話や話題が増えた、信頼関係が強まったという2つにおいて、親子でルールを決めている家族の割合が突出して多い。

さらに、現在の親子関係については、親子仲がいい、親子のコミュニケーションが円滑にとれていると答えた保護者の割合も、親子でルールを決めている家族のほうが多かった。

この調査の監修を担当した教育評論家の親野智可等氏は、子どもにスマホを持たせることでこまめに連絡を取り合えるようになり、情報共有ができて安心感が向上すると指摘している。ルール作りについては、親の「上から目線」ではなく、対等な「横から目線」で取り組むことで、子どもがルールを守ろうとする意欲が高まり、親への信頼感も生まれるということだ。その結果、親が話を聞いてくれる安心感が生まれ、トラブルに遭遇したときに早めに相談しやすい空気が作られる。
「子はかすがい」とは、子どもが夫婦関係を良好にするという諺だが、今は親子関係において「スマホはかすがい」という時代だ。道具は使いようひとつで毒にもなり薬にもなる。
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