新任マネージャーは、どう仕事を進めるべきか
Gallup(ギャラップ)の報告書は、優れたリーダーの基本は、部下たちにしっかりエネルギーを投入することに根差しているとして、こう付け加えている。「部下たちにとって、リーダーから希望や信頼、思いやり、安定を得ることの優先度は高い。こうしたニーズは、国や年齢にかかわらず一貫している。リーダーがこれらのニーズを満たせば、部下たちの苦しみが減り、ウェルビーイングが向上する」一部の大企業は中間管理職を削減しつつあり、このトレンドは「グレート・アンボッシング(Great Unbossing)」として知られている。しかし、幸運にもあなたが新たにマネージャーの地位に就いたのなら、必要な新しいスキルセットを準備することを専門家は勧めている。
優秀なマネージャーが決してやってはならないことについては、これまで多くのことが書かれてきた。しかし、新任のマネージャーとしてスタートするとき、どうやって仕事を進めればいいのだろうか?
その答えを見つけるために、人事コンサルティングとリーダーシップコーチングを手がけるLeadership360(リーダーシップ360)のプレジデント兼CEO、キャロリン・トローヤンに話を聞いた。従業員はしばしば、貢献度の高い個人として成功したからこそ、人を管理する職務に就くのだが、高業績のチームを作るにはまったく新しいスキルセットが必要だ、と同氏は指摘する。
トローヤンによれば、まず最初にすべきことは、上司と話し合い、今後12カ月間の自分やチームの成功がどういうものかを確認することだという。同氏は、「目標と成功指標は明確か? それらが、組織の全体像や、より大きなビジョンとどのようにつながっているのかについて理解しているか?」と自問することを勧めている。
このことは、組織が必要とするものを提供する上で、自分が適切なチームとリソースを持っているかを知るのに役立つ、とトローヤンは述べる。さらに、チームが何を達成する必要があり、それがより大きなビジョンにどのように影響するかについて、チームと重要なつながりを作るのに役立つという。
続いて、チームに目を向け、可能な限り効果的に行動できるようにする方法を考えるべきだ、とトローヤンは指摘する。同氏は、高いパフォーマンスを発揮するチームには、心理的な安心感、信頼性、構造や意義、インパクトの明確さのような特徴があることを示す研究を紹介した。
「チームとして旅に出るための第一歩は、出発点を理解することだ」とトローヤンは述べる。「傾聴の姿勢をとり、チームにどういう人間がいるのか、彼らの強みやモチベーションを本当に理解するようにしよう」