新任マネージャーとして成功するためのステップ
トローヤンは、新任マネージャーとして初のリーダー職を任された場合に取るべき重要なステップを3つ挙げた。1. チームの強みを知る
「マネージャーとしてのあなたの力は、チーム独自の強みとワークスタイルを理解していることから生まれる」とトローヤンは言う。「チームの強みを理解することで、彼らを輝かせる任務に専念させることができる」。トローヤンは、自身がチームと共有できるリソースとして、ストレングス・ファインダー(Strength Finders)や、DiSCアセスメント(「D:主導」「i:感化」「S:安定」「C:慎重」の4スタイルで行動特性を評価すること)を挙げている。そして、部下たちのキャリア目標と、彼らが能力開発に取り組んでいる分野を知ることの重要性を強調する。「プロとしての目標達成に役立つプロジェクトや経験を探し、チームが行なっている仕事と調和させ、彼らの強みを発揮できるようにしよう」と同氏は説明する。2. 優先順位を明確にし、チームの力を伸ばす
トローヤンは次のように話す。「マネージャーとして、チームのために最も重要なことの1つは、どの仕事を優先するのか、なぜそれが重要なのか、そしてどのように成功を測るのかを明確にすることだ。マネージャーの多くは、『権限委譲とは、ただ指示を与えることだ』と誤解している。仕事をチームに任せることは、共同作業の練習になり得る。特に、彼らが経験を積んだ従業員である場合はそうだ」。トローヤンは、チームに対して次のような質問をすることを提案している。それは、チームを引きつけ、成功の可能性を高める方向で仕事を設計するよう、力づけるような質問であり、例えば以下のようなものだ。「この仕事で我々は、どのような新しいイノベーションを試みるべきだろうか?」「我々は、成功をどのように測るべきだろうか?」「どのような障害やリスクがあると推測されるか?」「私から、どのようなサポートが必要だろうか?」