Xのリンダ・ヤッカリーノCEOの投稿によると、同社はVisaをXマネーの最初のパートナーとしてサービスを開始する。Xマネーは、Visaのデビットカードとの連携で即時の銀行口座送金のオプションを提供するという。
Visaは、その後のXの投稿で、このサービスを利用する米国のユーザーは「デビットカードを使ってリアルタイムで資金を確保して送金できるようになる」と発表した。
ヤッカリーノは、この提携が同社が今年発表するXマネーに関する多くの重要な発表のうちの最初のものだと述べている。Xマネーが新たに参入する市場では、Venmo(ベンモ)やCash App(キャッシュアップ)、Zelle(ゼル)という3つのプレーヤーが主要な地位を占めている。Zelleは、バンク・オブ・アメリカやJPモルガン・チェースを含む米国の7つの銀行が共同で所有している。
ヤッカリーノは、Xマネーが既存の決済サービスとどのように差別化するかを明らかにしなかったが、CNBCの取材に応じた匿名の情報筋によれば、XマネーはXのサイト上でマネタイズを行うクリエイターが、その収益を銀行を介さず直接X上に保管できるようにするという。
また、ヤッカリーノは、Visaとの提携が「Xのスーパーアプリ化に向けた新たなマイルストーン」だと述べて、2022年にTwitter(ツイッター)として知られていた同社を買収して以来、Xを包括的なサービスに変革しようとしてきたマスクの野心に言及した。