【重要なお知らせ:当社を装った偽サイトにご注意ください】

サービス

2025.01.29 11:30

マスクの決済サービス「Xマネー」、VISAと提携しサービス開始へ

Shutterstock.com

Shutterstock.com

イーロン・マスクが率いるSNS企業X(旧ツイッター)は1月28日、予定しているデジタル決済サービス「X Money(Xマネー)」の展開に向けて、Visaをパートナーに迎えたと発表した。この動きは、「スーパーアプリ」を目指す同社の取り組みにおける最も具体的な一歩となる。

Xのリンダ・ヤッカリーノCEOの投稿によると、同社はVisaをXマネーの最初のパートナーとしてサービスを開始する。Xマネーは、Visaのデビットカードとの連携で即時の銀行口座送金のオプションを提供するという。

Visaは、その後のXの投稿で、このサービスを利用する米国のユーザーは「デビットカードを使ってリアルタイムで資金を確保して送金できるようになる」と発表した。

ヤッカリーノは、この提携が同社が今年発表するXマネーに関する多くの重要な発表のうちの最初のものだと述べている。Xマネーが新たに参入する市場では、Venmo(ベンモ)やCash App(キャッシュアップ)、Zelle(ゼル)という3つのプレーヤーが主要な地位を占めている。Zelleは、バンク・オブ・アメリカやJPモルガン・チェースを含む米国の7つの銀行が共同で所有している。

ヤッカリーノは、Xマネーが既存の決済サービスとどのように差別化するかを明らかにしなかったが、CNBCの取材に応じた匿名の情報筋によれば、XマネーはXのサイト上でマネタイズを行うクリエイターが、その収益を銀行を介さず直接X上に保管できるようにするという。

また、ヤッカリーノは、Visaとの提携が「Xのスーパーアプリ化に向けた新たなマイルストーン」だと述べて、2022年にTwitter(ツイッター)として知られていた同社を買収して以来、Xを包括的なサービスに変革しようとしてきたマスクの野心に言及した。
次ページ > 従来のSNSの枠を超えてユーザーをXに留めるための取り組みの一環

編集=上田裕資

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事