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北米

2025.01.25 08:00

マイクロソフトCEOも米「スターゲート」計画を批判、マスクに同調

マイクロソフトCEOのサティア・ナデラ(Ethan Miller/Getty Images)

マイクロソフトCEOのサティア・ナデラ(Ethan Miller/Getty Images)

マイクロソフトのサティア・ナデラCEOは、イーロン・マスクが疑問を呈した人工知能(AI)のインフラ計画の「スターゲート」に対する批判に加わった。ナデラの批判は、遠回しなものではあるが、トランプ大統領が1月21日に発表した最大5000億ドル(約78兆円)規模のこのプロジェクトには、マイクロソフトが多額の出資を行うOpenAIが参加しており、ナデラのこの動きは、意外なこととして受け止められている。

ナデラは、22日のCNBCの取材で、マスクがスターゲートの計画が資金不足に陥る可能性を指摘したことに関して意見を求められた際に、「私が知っているのは、私が800億ドル(約12兆5000億円)を確保していることだけだ」と発言した。この金額は、マイクロソフトが3日に発表した今年度のデータセンター向けの投資額を指している。

スターゲートは21日に、1000億ドル(約15兆6000億円)の初期投資に加えて今後の4年間で合計5000億ドルの追加投資を予定していると発表した。

ナデラはその後、マスクがX(旧ツイッター)の投稿で共有した自身の発言の動画に対して、「このお金はAIを誇大宣伝するためではなく、現実世界で役立つものを構築するためのものだ!」と返している

マイクロソフトは、21日のスターゲートの発表で引用された自社のブログで、同社がこの取り組みのパートナー企業であり「OpenAIの主要投資家であり続ける」と述べていたが、OpenAIの独占的なクラウドコンピューティングの提供者ではなくなったことも明らかにした。

スターゲートは、汎用人工知能(AGI)の動作に必要な膨大なデータを保存するための拠点を構築する共同事業とされており、OpenAIとオラクルが出資パートナーとして参加し、日本のソフトバンクやアラブ首長国連邦の投資会社MGXも出資者となっている。
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編集=上田裕資

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