エジプト生まれの起業家
エジプトで生まれたアミンの起業家としてのストーリーは、主に外国人スタッフが住むコミュニティで医師である父と暮らしていたときにさかのぼる。彼は、地域のローカルニュースレターに広告を掲載して、コンピューターの修理を行うことで学費を稼いでいた。「ほとんどがWindowsの再インストールだった」と、アミンは冗談めかして言う。彼は、カナダのマギル大学で電気工学と物理学を学んだ後に、友人でクラスメートのニコラエ・ルサンと共にスタートアップを立ち上げた。ニューヨークを拠点とするその会社は、ニュースとコンテンツのアグリゲーターとして始まり、アクセラレーターのTechStars Seattleへの参加を経て、Frameという企業名でEコマースへとピボットした後に、2012年に同業のスタートアップに買収された。
2人はその後、ダウ・ジョーンズでメディア事業に携わり、アミンはウォール・ストリート・ジャーナルのプロダクト部門で2年間働いた。そして、2017年までに2人は後のClayにつながるプロジェクトに取り組み始めた。当初は、開発者がAPIでより多くのことを行えるように支援するツールに焦点を当てていたこの会社は、地元の投資家であるBoxGroupやBoldstart Ventures、First Roundなどから資金を調達した。この小規模なチームは、徐々にノーコードの社内ソフトウェアに注力するようになり、この分野の雑多なツールの利便性を組み合わせたようなプロダクトを提供するようになった。