UnifyAppsは同時に、商業化に向けた取り組みを強化するため、新たに最高収益責任者(CRO)を採用したことも発表している。
UnifyAppsは、2024年5月にシード・ラウンドで1100万ドル(約17億2800万円)を調達していた。それから6カ月間で同社は急成長を遂げ、20社の有料顧客を抱えている。「我々は、予想よりも3倍早く成長しており、当初策定した4年間の事業計画を2年間に短縮した」と、同社の共同創業者でCEOのパヴィター・シンは述べている。
UnifyAppsのサービスは、企業がインストールした様々なアプリを連携させている。同社のプラットフォームは、API(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)を使用して1000を超えるアプリを接続し、そのポテンシャルを最大限に引き出している。
同社は、同じテクノロジーを用いて、企業が導入している生成AIツールをより広く活用できるよう支援することにビジネスチャンスを見出している。「生成AIツールの導入は進んでいるが、企業は費用対効果に失望している。その主な原因は、ツールの基礎となるモデルが個々の企業のデータではなく、公開データで学習されていることにある」とシンは指摘する。
UnifyAppsは、生成AIアプリを企業が既にインストールしているアプリと連携させることで、そのポテンシャルを最大限に発揮させようとしている。「生成AIを最大限に活用するには、個別の企業のデータに接続する必要がある。それが我々の果たす役割だ」とシンは述べている。
UnifyAppsがライバルに打ち勝つためには、これまで以上に収益化を急ぐ必要がある。その実現に向けて同社は、Sprinklr(スプリンクル)で営業部門のバイスプレジデントを務めていたハイサム・エルカティブをCROとして採用した。
今回調達した資金は、市場進出部門の強化と研究開発に充当される予定だ。UnifyAppsは、5月に米国市場を担当する営業チームを立ち上げており、現在は中東市場向けのチームを組成している最中だ。
今回のラウンドはICONIQ Growthが主導し、Elevation Capitalを含む既存投資家が参加した。
「UnifyAppsは、信頼できる効果的なAIエージェントの実現には総合的なアプローチが必要であることを理解している。彼らは、あらゆるデータソースとアプリケーションを企業の用途に合わせることで、AIが業務を理解し、統合的に推進することを可能にしている」とICONIQ Growthのゼネラル・パートナーであるマット・ジェイコブソンは語った。
(forbes.com 原文)