言葉の壁を乗り越えて、会話の中で自分を表現できる
DeepL Voiceの2つのアプリケーションは、顧客の社内・社外のシステムに最適化する形でDeepLのエンジニアリングスタッフが導入を支援する。オズボーン氏は2025年以降、さらに顧客のニーズに応えながらさまざまなカスタマイゼーションのための機能やツールを追加提供したいと意気込みを語っている。クテロフスキー氏は先行して行ったDeepL Voiceの実証実験も含めて、日本の顧客から「言葉の壁を気にすることなく、会議や対面会話において自由自在に言葉で表現できる。その結果、会話により積極的に参加したいという意識が高まった」という反響を多く獲得したことが励みになっていると笑みを浮かべた。
製造業界では海外に生産拠点を置き、現地で雇用するスタッフと外国語でコミュニケーションを交わしながら多くのプロフェッショナルが働いている。一方では日本国内もグローバル化が加速していることから、接客だけでなく医療のように専門性の高い現場で精度の高い外国語コミュニケーションが求められる機会が増えている。DeepL Voiceはそれぞれの現場におけるコミュニケーションの困り事を解決してくれそうだ。
「DeepL Voiceが言葉の壁により『伝わらない』ストレスを大きく解消する。2017年にDeepL翻訳が誕生した時以来の、大きな革新が訪れるであろうことを私たちも期待している」とクテロフスキー氏は語り、いっそうの飛躍を誓った。
連載:デジタル・トレンド・ハンズオン
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