これらの「旅団」はむしろ、心理戦の一環である可能性のほうが高いように思える。つまり、ウクライナ軍側の誰かが、ウクライナ軍の戦力を実態以上に大きくロシア側に見せかけるために、意図的に仕込んだのではないか。
だまし合いはこの戦争でありふれている。とくに注目されるのは、双方とも自軍の装備を敵の攻撃から守る方策のひとつとして、動かなくなった廃棄品や空気で膨らませるダミーなど、デコイ(おとり)を用いていることかもしれない。
とはいえ疑問もある。もし実際に第88機械化旅団が心理戦のひとつだったのなら、なぜウクライナ軍参謀本部はそれをあっさりあきらめたのだろうか。
(forbes.com 原文)