ロケット・キャッチャー「メカジラ」
スペースXは10月13日、超巨大打ち上げシステム「スターシップ」の5回目のフライトテストに臨んだ。その総全長は121m、質量は5000トンに達する。第1段の全33基のエンジンが点火されると、機体は轟音とともに上昇。2分40秒後、高度69kmで第1段ブースターが切り離されると即座に反転し、発射地点に向けて降下、その速度はマッハ8.4(時速4400km)に達した。ランディングバーンによって降下速度がゼロになると「メカジラ」と呼ばれるタワーにホバリングしながら近づき、2本の巨大なアームに滑り込んで見事キャッチされた。
一方、宇宙船スターシップは、地上からの最大高度(遠地点)212kmに到達。準軌道(宇宙には達するが周回軌道には乗れない軌道)を航行しながら、1時間5分かけて地球を半周し、オーストラリア西方のインド洋海上に柔着水した。その様子は洋上ブイのカメラが捉えていることから、予定ポイントに着水したことがわかる。
コスト1000兆ドルを1兆ドルに圧縮
