国内

2024.10.24 12:30

いま注目のNPO50 日本を動かし社会を変える、新たな主役

日本カーシェアリング協会|代表理事・吉澤武彦

団体概要|寄付車を活用し「コミュニティ・カーシェアリング事業」「ソーシャル・カーサポート事業」「モビリティ・レジリエンス(災害支援)事業」を行う。2024年の災害では、能登半島地震・豪雨、秋田・山形豪雨、台風10号にて被災者及び支援団体へ4000件以上車の無償貸出し支援を実施。

よしざわ・たけひこ◎立命館大学卒業後、企業勤めの傍ら社会活動を始める。東日本大震災後、一般社団法人日本カーシェアリング協会を設立し石巻で取り組みを続ける。

日本承継寄付協会|代表理事・三浦美樹

団体概要|2019年より、思いやりを次の世代につなげるべく、承継寄付を広める活動を展開。遺贈寄付の実態に関する調査のほか、遺贈寄付に関する冊子「えんギフト」、遺言書作成に対して、10万円の助成金を提供する「フリーウィルズキャンペーン」を実施。

みうら・みき◎2011 年より相続専門司法書士として2000件以上の相続相談を受けた後、司法書士法人東京さくらとして独立。19年、日本承継寄付協会を設立。

ピースウィンズ・ジャパン|代表理事 兼 統括責任者・大西健丞

団体概要|内外で自然災害、紛争や貧困など人為的な要因による人道危機や生活の危機にさらされた人びとを支援する日本発国際協力NGO。世界40の国と地域で活動。災害緊急支援事業、保護犬事業など、社会課題最前線で解決に全力を尽くすソーシャルイノベーション・プラットフォーム。

おおにし・けんすけ◎1996年ピース ウィンズ・ジャパン設立。イラク、コソボ、東ティモールなどで緊急人道支援に携わる。2009年公益社団法人Civic Force代表理事。

フローレンス|会長・駒崎弘樹

団体概要|「こどもたちのために、日本を変える」。事業開発、政策提言、文化創造の3つの軸で、社会課題解決と価値創造を行う国内最大規模のNPO。近年、体験提供プラットフォーム事業、無料産院事業、日本版DBSやこども誰でも通園制度の政策提言などにも取り組む。

こまざき・ひろき◎2004年フローレンス設立。病児保育、障害児保育、こども宅食などの福祉支援事業を展開。公職に厚労省「イクメンプロジェクト」推進委員会座長等。

あすには|代表理事・井田奈穂

団体概要|選択的夫婦別姓の法制化を求め、2018年から地方議会・国会への陳情活動。23年法人化し、調査統計や教育研修事業でジェンダー平等を推進。24年経団連など経済団体と連携し、政府要望を強化。国連女性差別撤廃委員会の日本審査でNGOとして国際アドボカシーにも取り組む。

いだ・なほ◎再婚で改姓の不利益を被り、SNSでつながった仲間約800人とジェンダー平等社会の第一歩として「#自分の名前で生きる自由」実現を目指す。

越後妻有里山協働機構|事務局長・原蜜

団体概要|新潟県・越後妻有で開催されている「大地の芸術祭」の作品や施設、プロジェクトの通年運営のため、2008年に設立。作品やイベントの企画制作から運営、メンテ、食宿泊、ツアーなど事業を拡大・継続しながら、地域の雇用も増やし、越後妻有の未来につなげることを目指す。

はら・みつ◎各芸術祭やアートコーディネート事業を手がける。「大地の芸術祭」は立ち上げからかかわり、全体統括し、都市と地域の交換をテーマに事業継続のための経営戦略に努める。

えんがお|代表理事・濱野将行

団体概要|栃木県大田原市にて、徒歩圏内の9軒の空き家を活用し、さまざまな世代・立場の人に合わせたそれぞれの居場所づくりを行っている。それらが徒歩圏内にあることで、子どもから高齢者まで、障がいがあってもなくてもすべての人が日常的にかかわり合う地域コミュニティを構築している。

はまの・まさゆき◎1991年生まれ。東日本大震災をきっかけにNPOの世界に入る。孤独・孤立がすべての社会課題につながっていると考え、一般社団法人えんがおを設立。

クリエイティブサポートレッツ|理事長・久保田翠

団体概要 障がいや国籍、性差、年齢などあらゆる違いを超えて、ともに生きることができる社会づくりを目指す、アートNPO。浜松市中心街にある「たけし文化センター」などを拠点に福祉サービス事業、アート・観光、暮らし・まちづくり、学びなどをテーマにさまざまなプロジェクトを展開。

くぼた・みどり◎東京藝術大学大学院美術研究科修了後、環境デザインの仕事に従事。重度知的障害のある長男の出産を契機に、2000年クリエイティブサポートレッツ設立。

ケアと暮らしの編集社|代表理事/医師・守本陽一

団体概要|「ケアするまちをデザインする。」をミッションに、図書館や映画館などの暮らしの動線上にリンクワーカーを配置し、社会的処方を実践し、行政の伴走支援にも取り組む。また、暮らしとケアが分断されつつあるという仮説をもとに、ケアとまちづくりの接点となる場のデザインリサーチを行う。

もりもと・よういち◎自治医科大学医学部卒業後、総合診療医として勤務。地域づくりの重要性を認識し、2020年同社を設立。共著『ケアとまちづくり、ときどきアート』。
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文=山本智之 写真=若原瑞昌 イラストレーション=アンドレア・マンザッティ

この記事は 「Forbes JAPAN 2024年12月号」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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