感情のラベリングの練習は、自分の感情を管理し、相手との、より明確で共感的なコミュニケーションを促進するのに役立つ。
3. 自分を犠牲にすることなく、感情的反応に責任を持つ
Journal of Couple and Relationship Therapy誌に掲載された研究は、傷つくことから自分を守ろうとする本能が、いかに人間関係を妨害することにつながるかを浮き彫りにしている。筆頭著者のラケル・ピールは、「有意義で親密なつながりを求めるのは自然なことだが、痛みを経験することで自己防衛本能が働き、親密さを追求するよりも、痛みを避けることを優先してしまう」と説明している。引き金となる出来事があった後は、たとえその状況が困難なものであったとしても、自分の感情的反応に責任を持つことが不可欠だ。自分の反応に責任を持つとは、自分の非を認めたり、自分の感情を押し殺したりすることではない。むしろ、自分の感情をどのように処理したかを認識することだ。
例えば、「さっきは防衛的になってしまったと自覚している。そんな反応をしたことを申し訳なく思う。けれども、我々が議論していることについて、私にはまだ強い感情がある」と言うことで、自分のスタンスを犠牲にすることなく説明責任を果たすことができる。
説明責任と自己主張のバランスをとることで、パートナーの視点を尊重しながら、重要な問題には毅然とした態度で臨むことができる。自分の欲求に忠実でありながら、自分の反応に責任を持つことで、双方が話を聞いてもらえたと感じられる環境を育み、対立がエスカレートする可能性を減らすことができる。
(forbes.com 原文)