ウクライナは国産の精密弾薬を確保することによって、態度の変わりやすい支援国に重要な兵器を全面依存する状態から解放される。また、外国製弾薬の使用方法や使用場所に関して供与国側から課されているような制限にわずらわされることもなくなる。とくに問題なのは、滑空爆弾の搭載機を支援している航空基地をはじめ、ロシア国内の目標に対する米国製ATACMS弾道ミサイルの使用を米国が禁じていることだ。
ウクライナが滑空爆弾の開発で念頭に置いているのはそういうことだ。ウクライナ空軍が自国製の滑空爆弾のテストを終え、国内の生産体制が整ったあかつきには、ウクライナは精密弾薬に関して支援国への依存状態を軽減したり、支援国による制約を回避したりできるようになるはずだ。
ウクライナ空軍はこれまでにSu-24、Su-27、MiG-29戦闘機を米国製とフランス製の滑空爆弾で武装させている。これらの機体はいずれウクライナ製の滑空爆弾も搭載することになる可能性がある。
(forbes.com 原文)