欧州

2024.09.10 09:30

ウクライナが国産の滑空爆弾を開発 ロシア領内への攻撃で重要な兵器になる可能性

ウクライナ空軍のSu-24戦闘爆撃機。2018年8月、キーウ(Oleksandr Naumenko / Shutterstock.com)

ウクライナは自国で滑空爆弾を製造できるようになれば、ロシア軍による滑空爆弾を用いた爆撃のペースに追いつき始めるかもしれない。ウクライナはネプトゥーン(ネプチューン)巡航ミサイル、弾頭を積んで1600km以上飛行可能な軽量スポーツ機改造型少なくとも2種類を含む攻撃ドローン(無人機)、そして最近発表され、「ミサイル(ロケット)ドローン」と説明されている「パリャヌィツャ」など、自国製の弾薬の種類を増やしている。これに新たな滑空爆弾が加わることになりそうだ。
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ウクライナは国産の精密弾薬を確保することによって、態度の変わりやすい支援国に重要な兵器を全面依存する状態から解放される。また、外国製弾薬の使用方法や使用場所に関して供与国側から課されているような制限にわずらわされることもなくなる。とくに問題なのは、滑空爆弾の搭載機を支援している航空基地をはじめ、ロシア国内の目標に対する米国製ATACMS弾道ミサイルの使用を米国が禁じていることだ。

ウクライナが滑空爆弾の開発で念頭に置いているのはそういうことだ。ウクライナ空軍が自国製の滑空爆弾のテストを終え、国内の生産体制が整ったあかつきには、ウクライナは精密弾薬に関して支援国への依存状態を軽減したり、支援国による制約を回避したりできるようになるはずだ。

ウクライナ空軍はこれまでにSu-24、Su-27、MiG-29戦闘機を米国製とフランス製の滑空爆弾で武装させている。これらの機体はいずれウクライナ製の滑空爆弾も搭載することになる可能性がある。
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ウクライナの謎の新型ドローン「パリャヌィツャ」がロシアの航空基地を狙う

forbes.com 原文

翻訳・編集=江戸伸禎

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