欧州

2024.07.11 09:30

ポーランド、残りのMiG-29十数機もウクライナに供与する可能性

ポーランド空軍のMiG-29戦闘機。2016年6月、ドイツ・ベルリン(VanderWolf Images / Shutterstock.com)

ウクライナ空軍にMiG-29があと何機残っているのかは不明だ。2年4カ月あまり前に戦争が拡大した時点では、旧ソ連製の双発の超音速機であるこの戦闘機は現役の戦闘機全体の半分近くにあたる50機ほどあったのかもしれない。
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だが、MiG-29部隊にとってもこの戦争は厳しいものになっている。これまでの激戦で、ウクライナ空軍のMiG-29はOSINT(オープンソース・インテリジェンス)アナリストに確認されているだけでも28機が撃破されている。この間、ポーランドとスロバキアはウクライナにMiG-29を計27機供与しているが、一部は飛行不可能でスペアパーツ用にしか役立たなかった。

ポーランドからMiG-29が追加で十数機供与されれば、ウクライナ空軍のMiG-29は以前の数を上回りはしないものの、同数程度に戻るかもしれない。向こう1年かそこらの間にF-16ミラージュ2000-5が少しずつ届く間、時間を稼げるとも期待される。F-16の最初の数機は間もなく到着することになっている。

ただ、ポーランドから新たなMiG-29がウクライナに届いても、飛び立つ前につぶされてしまう危険もある。ロシア軍はウクライナの防空網の隙を突いて、偵察ドローンをウクライナの飛行場の上空に飛ばしてはイスカンデルを撃ち込むことを繰り返している。
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だからこそ、いまは追加の戦闘機以上に追加の防空装備が必要なのだ。ウクライナにとって幸運なことに、支援諸国もその切実な必要性を理解している。米首都ワシントンで今週開かれているNATO首脳会議で、ウクライナ向け防空装備は中心的な議題のひとつになっている(編集注:9日の共同声明によると、パトリオット防空システム4基とSAMP/T防空システム1基が新たに供与される)。

forbes.com 原文

翻訳・編集=江戸伸禎

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