3. その場で即座に伝える
同僚からの受動攻撃はストレスであり、受ける側は「私が一体何をした?」「私のせいなの?」などと思わされる。しかし受動攻撃には、する側の幼少体験など複雑な根本原因があり、真に解明するには専門家の助けが必要だ。とはいえ受動攻撃を行う同僚に対して、私たちがその場でできる効果的なアプローチ法もある。・最も重要なのは、その場で対処すること。受動攻撃されたその時、その場で自分の考えを伝えることで、問題をすみやかに解決できるだけでなく、同僚の攻撃行動がパターン化するのを防げる。例えば職場の宴会で、同僚がくだけた雰囲気に乗じてあなたの人生の「型破りな体験」について、称賛風の言葉で皮肉ったとしよう。そんな時は冷静にこう伝えればいい。「あなたがそんな風にいうと悲しいな。楽しい会話にしようよ」皮肉な発言にはすぐその場で対処し、そういう態度は許さないという明確なラインを引く。
・解決策をその同僚といっしょに考える。受動攻撃を行う相手に質問して、率直な説明を促そう。不快な態度や言動の裏にある問題を議論し、解決することで、関係が改善され、受動攻撃を減らすことができる。同僚があまりにも頻繁に受動攻撃的な言動であなたの仕事をおとしめる場合は、懸念事項を話し合うための一体一の会議を提案しよう。その時は次のような言い方がお勧めだ。「私たちの関係は今、少しぎくしゃくしているように感じます。一度じっくり、どうすれば協力しやすくなるか話し合いませんか」
・決して付け込ませない。毅然とした態度を一貫して取り続けること。それでも同僚の受動攻撃的行動が続く場合は、メンタルヘルスを守るために、その同僚との関わりを減らす方向も検討する。1人で対処できなくなった場合は友人や家族、専門家にサポートを求めよう。セラピストやカウンセラーは、自分1人では気づかなかった視点や対処法を教えてくれるはずだ。
同僚の受動攻撃的な言動が職場環境全体を悪化させている場合は、上司や人事担当者にその問題を相談するという選択肢もある。その際は同僚とのやり取りを文書化し、懸念事項を客観的に示し、「解決策を見出すこと」に重点を置いて話す。
この記事を読んで、もしかしたら自分自身が受動攻撃を行っているかもしれない……と思ったら、「受動攻撃性診断」でチェックしてみよう。
(forbes.com 原文)