働き方

2024.05.26 08:00

働く人の短期休暇は、燃え尽きの解決策になる その理由

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キャリアへの情熱の燃え尽きや仕事への不満に直面しているホワイトカラーの人々は、次のステップに進むために「ミニサバティカル」を取ることを検討するとよい。ミニサバティカルとは働く人が取得する短期休暇のことで、高校卒業後に欧米の若者が取得する伝統的な「ギャップイヤー」に似ている。

ミニサバティカルは、キャリアに対する志を改めて見つめなおし、新たな可能性を模索する時間を提供してくれる。休暇を取得することで、働く人は仕事と私生活の健全な境界線を確立できるのだ。プロフェッショナルはこうした時間を旅行やボランティア活動、趣味の追求などを通じて自己啓発に活用する。

ミニサバティカルは働く人にとって、充電とストレス軽減のよい機会になる。企業内の出世競争から解放され、渇望した休息を取れるからだ。リラックスできて若返った気持ちになり、メンタル面でのウェルビーイングも向上する。

働く人の中には、ギャップイヤーの在り方を再定義しようとする動きもみられる。つまり、雇用状態を維持しながらリモートワークでデジタルノマドになる機会を選択するわけだ。こうしたライフスタイルは、オフィスに縛られない、自律性を伴うユニークな仕事体験を提供する。自由に旅しながらリモートワークで働くチャンスを得られるのだ。

ホワイトカラーがミニサバティカルを取るべき理由

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックを受けて人々が自分の人生を見直すようになった結果、米国の労働市場には大離職時代が訪れた。それは一つの転換点であり、どのような人間になりたいのか、どのような仕事やキャリアが自己実現や目的・意味をもたらすのか、仕事と生活のあいだに健全な境界線があるのか、といった内省を伴うものだった。

働くために生き、燃え尽きたと感じるだけでは、人生を十分に生きたとは言えない。この世に在る時間は限られているのだから、最大限に活用することが重要だ。毎日3時間かけて通勤し、細かいことにまで口出しをしてきて管理したがる上司の下で働きながら、正当な給料をもらえず、ストレスが溜まるばかりの扱いを受けなければならない生活は、もはや満足できるものではない。
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翻訳=藤原聡美/ガリレオ

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