ここであなたに問いたいのは、ミシェルのような視点を持てるかということだ。成長には失敗がつきもので、失敗は決してつまづきではない。「成長」を目的に据えると、成功と失敗がコインの裏表のようにセットであることに気づくはずだ。まさに「失敗は成功のもと」であり、成長するためには、失敗はむしろ喜ぶべきことである。失敗、難題、失望に直面した時、どんなに辛くても、悔しくても、傷つき倒れるのではなく、成長する機会と捉えるのだ。
厳しい納期、上司から下された低評価、逃した昇進、自分への失望──その渦中にいる時は前向きに捉える余裕はないかもしれない。しかし困難に直面している時こそ、人は成長している。「こんな仕事、辞めてやる」とつぶやきながら、本当は続けたいと思っているなら、ここで紹介する10のヒントを実践し、失望や焦せりなど今すぐ吹き飛ばそう。
仕事が楽しくなる「10のヒント」──折れない心の作り方
打たれ弱い人でも次に挙げる「考え方」を意識するだけで、レジリエンスを強化できる。1. 図太くてOK。職場で人から否定されることや失敗することは、「当たり前」と考える。最初からそう思っておくことで、ストレスや不安への耐性が高まり、燃え尽き症候群も防げる。
2. 成長には痛みがともなうことを理解する。コンフォートゾーン(快適で慣れた環境)から外に出て、適度なストレスを感じながら新たな課題に取り組もう。そこに待ち受けているのは、新鮮な気付きと成長の機会だ。
3. 長期的な目標を焦点に据える。目先、短期の結果ではなく、長期的な視点で物事を判断するよう心がけよう。