キャリア

2024.06.30 08:00

人生を楽しむ低身長症女性と嘆く年収9億円の若者の違い 仕事が楽しくなるヒント

4. 心の弾力性を養う。自分自身をゴムボールのように考え、つぶされたり、引っ張られたりしても、それは高く跳ね上がるための準備と位置づける。

5. 過去の克服体験を振り返る。かつて似たような課題を克服した時に得た教訓やスキルに着目し、その体験を経て成長した自分を再確認しよう。

6. 自分の弱点を見極める。それが仕事をする上でどのような障がいとなっているか、どのように成長を阻んでいるかを分析し、そこから目を背けるのではなく成長のヒントとして活用しよう。

7. 一喜一憂しない。失敗も成功も、同じ感情レベルで取り扱う。つまり、悲しみ過ぎない、喜び過ぎない。うまくいった時はある程度喜び、失敗した時も同程度、落ち込めばいい。

8. 「どうにでもなれ効果」(小さな挫折がきっかけですべて投げやりになる心理状態。例えば、ダイエット中にチョコをひとかけ食べたのがきっかけで暴食してしまうことなど)に陥らない。小さなつまづきを大惨事に発展させないこと。タオルをリングに投げ込むのではなく、そのタオルで額の汗をぬぐい、この経験から何が学べるか自問しよう。

9. 楽観主義を意識的に心がける。失敗しても自分を批判しない、罵らない。すでに落ち込んでいる自分を痛めつけるのははやめて、「これも良い経験」と肯定し、励まし、再び立ち上がろう。

10. 「自分の味方」になる。落ち込んだりやる気をなくしたりする状況に陥った時は、あえて声を出して自分を励ますことで、心の回復を早めることができる。自分の味方になり、がんばる自分の一番の「応援者」になろう。

身につけたレジリエンスを定着させる

これら10のヒントを一度でも意識できたら、後はあなた次第だ。レジリエンスを定着させるには、困難な状況に直面する度に、この10項目を確認するといい。悪化した状況を変えられない時は、それを「成長に必要不可欠なもの」と捉え、心を切り替えよう。ユダヤ人の精神科医ヴィクトール・フランクルは名著『夜と霧』の中で、強制収容所に収容された時、「自由」を選択したと記している。「状況を変えることができない時は、自分を変えなければなりません。人間はすべてのものを奪われても、1つだけ奪われないものがあります。それは、どんな過酷な状況でも、どう考え、どう行動するかを自ら選択する『心の自由』です」(ヴィクトール・フランクル)。

forbes.com 原文

翻訳=猪股るー

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