北米

2024.06.27 08:00

DINKs、SINKs、DINKWADs 子どもを持たない生き方を選ぶ人が増加、米国

Shutterstock.com

米国勢調査局のデータによると、多くの米国人が子どもを持たないようになっている。2022年時点で、米国の世帯の43%に子どもがおらず、10年前から7ポイントアップしている。世帯を取り巻く状況の変化や経済事情を反映して、TikTok上では「DINKs」「SINKs」「DINKWADs」など、カップルの生活スタイルや金の使い方がうかがえる動画が拡散している。

これらの用語は、一時的に、あるいは一生子どもを持たないことを選び、育児以外のことに使える可処分所得を持つことで得られる自由を享受するカップルや独身の人が増える中で登場した。

知っておくべき用語

「Dual Income、No Kids(共働きで子どもなし)」の略語であるDINKsは、キャリアの優先や個人的な選択など、さまざまな理由で子どもを持つ時期を遅らせたり、見送ったりするカップルが増えるにつれて広まった。

子どものいない独身者、あるいはどちらかが働いておらず子どももいないカップルを示すSINKs(Single Income、No Kids)や、付き合っている特定の人も財産も持たない独身者を指すSINBADs(Single Income、No Boyfriend/Assets/Dude)のような派生用語も生まれている。

DINKWADs(Dual Income、No Kids、With A Dog)という言葉は、互いに収入があり、子どもを持たずにペットを家族として飼っているカップルを指しており、近年一般的になった。

また、社会人になっても経済的に親に頼りながら暮らしている人を示すKIPPERs(Kids in Parents' Pockets Eroding Retirement Savings)や、DINKsの親で孫のいな夫婦を指すPODWOGs(Parents of DINKs Without Grandchildren)といった略語も登場したようだ。
次ページ > 社会への影響とその背後にあるもの

翻訳=溝口慈子

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事