北米

2024.06.27 08:00

DINKs、SINKs、DINKWADs 子どもを持たない生き方を選ぶ人が増加、米国

親と暮らしている人の64%が、同居することで自分の懐事情にメリットがあることを認めている。その一方で、若年成人の子どもと同じ家に住むことの経済的な影響についての親の見方はまちまちだった。

個人にとってのメリット

子どもを持つか持たないかの決断は極めて個人的なものであり、個人やカップル、社会にとって重要な意味を持つ。頭文字を並べた略語に軽い印象を受けるかもしれないが、それらは多様な生活スタイルと経済状況を表しており、それぞれに長所と短所がある。

子育てに多くの費用がかからないDINKs、SINKs、DINKWADsは、自由に使える金が多く、暮らしていく上で必要不可欠ではないものや旅行、趣味に使うことができる。

MarketWatchの調査では、回答者の半数近く(48%)が自由に使える収入を旅行に使うと答えている。全世代(Z、ミレニアル、X、ベビーブーマー)の子どもを持たないカップルが、自由に使える金を注ぐものとして旅行を真っ先に挙げ、次に多かったのが趣味(41%)で、投資とペット(各37%)が3位タイとなった。

保育や教育、衣服、部活動、大きな家や車の必要性など、子どもを持つことに関連する費用は存在せず、その結果、生活費全体を抑えられる。

可処分所得が多く、出費が少なければ、貯蓄や投資、退職後資金の積立により多くの金を振り向けることができ、経済的に自立したり早期退職したりできるかもしれない。だが報告書によると、子どものいないカップルの13%は可処分所得がないとみられる。

DINKS、SINKS、DINKWADは子育てにともなう時間的な制約や責任とは無縁のため、仕事にエネルギーを注ぐことができ、高収入やキャリアアップにつながる可能性がある。

だが、子どもや孫がいない場合、後に介護などの支援を確保する際に困難に直面することがあるかもしれない。

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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