運河地区の周辺には森林があり、ロシア軍の部隊はそこに隠れれば、常時飛んでいるウクライナ側のドローンからある程度身を守ることができる。しかし、運河を越えるためには森林を抜け出て、2本ある陸橋のどちらかを急いで渡らなくてはいけない。
ウクライナ側はこれらの陸橋で、攻撃してくるロシア兵をドローンや大砲で大量に殺害している。ロシア兵が長く幅の広い水道管に逃げ込んだときに、その水道管に空いた穴にドローンから擲弾を投下したこともあった。
Strike group "Black Swan" shows footage of work on the water canal pipe, between the eastern and western banks of the Chasiv Yar.
The Russians decided to use the pipe to disguise the movement of their infantry.
They already did something similar when they went to our rear in… pic.twitter.com/BixUGeu2as — Getty (@gettylegion) June 7, 2024
MT-LBは慌てて走り去るが、どういうわけか、ウクライナ側が支配する東方向へさらに向かっていった。このあと生き延びられた確率はゼロに近いだろう。米首都ワシントンにあるシンクタンク、民主主義防衛財団(FDD)のアナリスト、ジョン・ハーディーは「乗員は東西を失ってしまったのではないか」と推測している。
Video from a few days ago showing a Russian MT-LB cross the canal north of Chasiv Yar and drop infantry in Kalinivka at 48.60873, 37.85277. The Russian troops are then targeted by FPV drone strikes. Oddly, the MT-LB then drives deeper into Ukrainian-held territory. Perhaps the… pic.twitter.com/fnkWfJrTz2
— John Hardie (@JohnH105) June 3, 2024
そのうえで、こうした突撃を繰り返す結果、ロシア軍はチャシウヤール占領後にさらに前進しようとした場合に必要になる「何十両もの車両や空挺部隊を失っている」と述べている。
(forbes.com 原文)