AI

2024.06.13 11:30

アップル生成AI ChatGPTも取り込む「開かれたAIプラットフォーム」になれるか

アップル独自の生成AI「Apple Intelligence」がWWDCで発表された

セキュアなオンデバイスとクラウドのAI処理を併用

生成AIによる処理は基本的にデバイス上で、インターネットに接続しなくても完結するように設計されている。ユーザーのプライバシーを安全に護るためにも有効な仕組みだ。タスクの内容、負荷の重さによっては大規模なサーバベースのモデルである「Private Cloud Compute」も併用する。
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Appleシリコン搭載のセキュアなサーバ上で実行されるクラウドコンピューティングは、サードパーティのアプリも含めて実行されるコードを独立したエキスパートが入念に調査して、ユーザーのプライバシーを安全に護ることのできるサービスのみに開放される。デバイスとサーバーの間の通信も高度に暗号化される。

ユーザーのプライバシーを強固に保護する「Private Cloud Compute」を併用

ユーザーのプライバシーを強固に保護する「Private Cloud Compute」を併用

オンデバイスとオンラインの分担比率は、処理の内容に応じて都度ダイナミックにスケールする。

例えばテキストプロンプトから絵文字を生成する「Genmoji」、テキストプロンプトからのキーワード入力と好みの「スタイル」を選んで画像をつくる「Image Playground」などはオンデバイス処理だが、Siri、またはテキストの修正・校正を扱う「Writing Tool(記述ツール)」のような機能については、重くなる負担をPrivate Cloud Computeに分散させる。どちらのAIモデルで処理を行う場合も、ユーザーにはシームレスで安全な使い勝手を保証する。

外部生成AIとの「柔軟な連携」にも対応

アップルは、他社が開発するAIモデルをアダプタのようなサブモジュールとしてApple Intelligenceに追加して、より専門的な処理を幅広く扱えるカスタマイズ性に富んだアーキテクチャを採用した。
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その一例がOpenAIのChat GPTとの連携だ。
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編集=安井克至

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