非一夫一婦制から何が得られるのか?
一夫一婦制に縛られない関係が人気を博す理由は、ある部分においてはそれが積極的な関係性をもたらし、性的に得るものがあるからだ。非一夫一婦制の関係を持つ人は、一夫一婦制の関係にある人よりも、より大きな満足感や強い関わり合いを経験している。このような非伝統的な関係は、より優れた心の通い合い、より大きな開放感、より高い欲求充足をもたらし、結果としてより大きな満足感を得ることができる。
2015年に学術誌『Current Sexual Health Reports』に掲載された研究によると、55歳以上の成人は一夫一婦制の関係にある人よりも、非独占的な、慣習に縛られない関係を持つ人のほうが幸福を感じていることがわかった。また、非一夫一婦制の高齢者は、一夫一婦制の高齢者よりも、性交の頻度が高く、健康状態も良好であると報告している。
明らかに、非一夫一婦制は性的な効果に影響がある。非一夫一婦制の関係を持つ人は、一夫一婦制の関係にある人よりも性的な満足を感じていた。興味深いことに、2018年に学術誌『Journal of Social and Personal』に掲載された研究によれば、非一夫一婦制の関係の種類が、その人の性的満足度に著しい影響を与えることがわかった。
例えば、同時に複数の性的または恋愛のパートナーとオープンな関係を持っている人は、一夫一婦制の関係にある人と同程度の性的満足を感じていたが、婚姻・婚約関係にあってもお互いに違う相手と性交渉を持つカップル、あるいは別のカップルとパートナーを交換して性行為をする「スインガー」は、一夫一婦制の関係にあるカップルよりも高い性的満足を感じていた。
進化を続ける社会において、多様な関係の種類や、自分に最も適した関係を選択する個人の自主性を認め、尊重することは不可欠である。親密なつながりを形成するためにさまざまな方法を探ることを試みたいと思うのであれば、オープンなコミュニケーション、信頼、相互同意を優先することが重要だ。
徹底的な内省とオープンな対話に取り組むことが、明確な線引と可能性を確立するのに役立つ。結局のところ、非一夫一婦制の関係が成功するかどうかは、それに関わる全員の誠実さと共感の基盤にかかっているのだ。
非一夫一婦制の関係について興味があるなら、まずは自分の性的欲求をより深く理解するために、自分の「性に対する考え方」をチェックしてみよう。
(forbes.com 原文)