リーダーシップ

2024.06.09 14:00

孤独をシグナルとして捉え、職場やコミュニティーを改善するには

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地域社会や職場における「つながり」の役割

コミュニティーにおいて強固なつながりを築くことは、帰属意識や、支えられている感覚の醸成に不可欠だ。組織(特にそのシニアリーダーたち)はこの点をよく理解しておく必要がある。
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ボンバチは、カナダ人の50%以上が日常的に孤独を感じており、すべての年齢層で相当な割合に上るとの調査結果を紹介している。ジェンウェル・プロジェクトはこの課題に対し、イベントやキャンペーンを通じて近隣住民や地域社会とのつながりを築くことを奨励する取り組みを進めている。

職場においても、つながりのカルチャーを育むことでさまざまな恩恵が得られる。「従業員や職場の同僚との関係は、家族や友人との関係と同じくらい、幸福感の増幅や孤独感の低減に重要なインパクトを持ち得る」とボンバチは説明する。

ビジネスリーダーは、職場の人間関係が従業員のウェルビーイング(心身の健康と幸福)や生産性に与える影響の大きさを認識すべきだ。そのために企業は、人と人とのつながりを重視する包括的戦略を導入する必要がある。
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たとえば、カナダの通信大手TELUSは「Compassionate Connections(コンパッショネート・コネクションズ)」と銘打った革新的な取り組みを始めている。人々が互いに思いやりをもって職場で働けるやり方を示し、メンタルヘルスへのポジティブな影響を追求する内容だ。

文筆家のジョン・クリフトンによれば、職場に親しい友人がいる従業員は仕事熱心で生産性が高く、離職率が低い傾向にある。リーダーたちは、こうしたつながりを促進する環境づくりを検討すべきだ。定期的な活動、メンターシップ・プログラム、いつでもアクセスできるタッチポイントなどを利用して、組織のすべてのレベルで人と人とのやりとりを促すことが望ましい。

TELUSのように社会的つながりを職場のウェルネスプログラムのなかに組み込むことは、メンタルヘルスの改善と仕事への満足度アップに大きく貢献し得る。学術誌Journal of Occupational Health Psychology(職業保健心理学ジャーナル)に掲載された論文によると、職場で社会的活動に参加する従業員はストレスレベルが低く、仕事への満足度が高い傾向があった。
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翻訳=ガリレオ

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