キャリア

2024.06.07 08:00

起業で自由を手に入れよう、ビジネスオーナーになることの利点

Getty Images

変化の激しい現代、多くの人が情け容赦ないハードワークを耐え忍んでいる。その姿はまさに「ラットレース(ハムスターが回し車をくるくる回る様子にたとえた表現)」だ。会社に出勤して9時から5時まで働き、給料ぎりぎりで暮らしていると、毎日が永遠に続くサイクルに思えてきて、真の経済的な自由を得られるチャンスなど、ほぼ皆無のような気がしてくる。

しかし、そこから抜け出せる方法はある。起業してビジネスオーナーになればいいのだ。ラットレースから降り、起業の世界へと飛び込めば、永続的な資産と、より充実した人生への道が開かれるかもしれない。

会社勤めの限界

会社で働く従来型の雇用モデルは、安定感はあっても、大きな限界がある。

1)収入に限度がある

大半の仕事は固定給で、昇給もあらかじめ決まっているため、収入には限度がある。

2)自由が利かない

会社の従業員は、働く環境もスケジュールも、キャリアの見通しも、好きなように選ぶことはできない。

3)仕事がいつ無くなるかわからない

会社勤めは安定しているように思えるが、実は、解雇や人員削減、景気の悪化などにより、雇用が危うくなる可能性がある。

会社勤めにはこうした制約があり、多額の資産構築や経済的自立が難しくなっている。

ビジネスオーナーの利点

ビジネスオーナーになれば、会社勤めでは得られない利点がいくつか手に入り、自らの経済状況を大きく変えることが可能になる。

1)手にし得る収入額に上限はない

ビジネスオーナーになれば、手にし得る収入額は、ビジネスの成功と直結する。固定給とは違い、事業で得られる利益が飛躍的に増える可能性はある。成功した起業家はたいてい、得た利益を事業に再び投じ、成長しては利益を出すという循環を生み出している。

2)自由で柔軟な働き方ができる

起業すれば、自分の働く環境やスケジュールは思い通りだ。柔軟さが手に入れば、個人的なゴールと仕事上のゴールに合致した決断を下せるようになる。イノベーションを起こし、方向転換し、変化する市場条件に応じてビジネスモデルを順応させれば、ビジネスを長く維持していくことが可能だ。

3)資産を築ける

ビジネスを所有すると、資産を築いていくことになる。時間が経つにつれ、ビジネスの価値が上がり、多額の資産が手に入る可能性がある。この資産を、さらなる投資に回すなり、売却して多額の利益を得るなりすれば、長期的な資産形成に役に立つ。

4)税制優遇措置が受けられる

ビジネスオーナーはたいてい、さまざまな税制優遇措置が受けられる。事務用品や旅費、また自宅の一部を必要経費として計上すれば、税控除が適用され、課税所得を減らせる。大きな税制上の優遇措置がある退職貯蓄制度を利用することも可能だ。
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翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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