収益性および財務安全性分析
ユニオン・パシフィックの営業利益率は2020年の40.1%から2023年には37.7%へとわずかに低下し、フィリップ・モリスも同期間に40.3%から34.6%へと低下している。直近の1年間を見ると、ユニオン・パシフィックの営業利益率38%は、フィリップ・モリスの34.8%より良い。財務リスクを見ると、どちらも同程度である。フィリップ・モリスの負債比率31%はユニオン・パシフィックの23%より高いが、フィリップ・モリスの現金比率は5%と、ユニオン・パシフィックの2%を上回っている。
結論
ユニオン・パシフィックは、フィリップ・モリスよりも若干収益が伸びており、利益率も高く、負債ポジションも良いことがわかる。一方、フィリップ・モリスはより多くのキャッシュを備えている。PER(株価収益率)などの株価指標の変動が大きいため、株価売上高倍率をベースにして見通しを考える。現在の株価指標を過去の平均と比較すると、PMの方が優れていることが分かる。UNPは売上高の6.2倍で取引されており、過去5年間の平均である6.0倍をわずかに上回っている。これに対し、PMは売上高の4.4倍で取引されており、過去3年平均の4.6倍を下回っている。
結論として、IQOSの継続的な拡大により、今後3年間はPMがUNPをアウトパフォームすると私たちは考える。
(forbes.com原文)