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2024.05.25 10:00

【米国株ウォッチ】「ディフェンシブ銘柄」を比較、フィリップ・モリスVSユニオン・パシフィック

今後を考えると、フィリップ・モリスの収益成長は、IQOSなどの製品に牽引され、今後3年間の平均成長率は一桁台半ばになると私たちは予想している。一方、ユニオン・パシフィックは、需要環境の低迷が当面の鉄道事業の重荷となるため、売上高の平均成長率は一桁台前半にとどまるだろう。

収益性および財務安全性分析

ユニオン・パシフィックの営業利益率は2020年の40.1%から2023年には37.7%へとわずかに低下し、フィリップ・モリスも同期間に40.3%から34.6%へと低下している。直近の1年間を見ると、ユニオン・パシフィックの営業利益率38%は、フィリップ・モリスの34.8%より良い。

財務リスクを見ると、どちらも同程度である。フィリップ・モリスの負債比率31%はユニオン・パシフィックの23%より高いが、フィリップ・モリスの現金比率は5%と、ユニオン・パシフィックの2%を上回っている。

結論

ユニオン・パシフィックは、フィリップ・モリスよりも若干収益が伸びており、利益率も高く、負債ポジションも良いことがわかる。一方、フィリップ・モリスはより多くのキャッシュを備えている。

PER(株価収益率)などの株価指標の変動が大きいため、株価売上高倍率をベースにして見通しを考える。現在の株価指標を過去の平均と比較すると、PMの方が優れていることが分かる。UNPは売上高の6.2倍で取引されており、過去5年間の平均である6.0倍をわずかに上回っている。これに対し、PMは売上高の4.4倍で取引されており、過去3年平均の4.6倍を下回っている。

結論として、IQOSの継続的な拡大により、今後3年間はPMがUNPをアウトパフォームすると私たちは考える。

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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