こうした人物と会うときは、オフィス内に目を配ろう。デスク上に、スポーツの記念品などが飾られてはいないだろうか。あるいは、本が置いてあることに気づくかもしれない。本題に入る前に、会話のきっかけとして、いくつか質問してみよう。たとえば、「デスクにサイン入りボールがありますね。大学で野球をなさっていたんですか」とか、「〇〇(本のタイトル)をお読みなんですね。内容はいかがですか」といった具合だ。
そうすれば、相手もきっと、あなたという人間を理解しようと質問をしてくるに違いない。
オフィスの休憩室などでこうした人物と偶然出くわしたときにできる質問をいくつか紹介しよう。
・先日の会議で、新しいプロジェクトのお話をなさっていましたよね。進み具合はどうですか? 私にできることはありませんか?
・(関係する部署やプロジェクトについて)前から伺いたいと思っていました。ぜひ参加したい(詳しく知りたい)のですが、どうすればいいか、アドバイスをいただけますか?
・あなたのチームが取り組まれていることに関心があり、詳しく知りたいと思っています。今度、コーヒーでも飲みながら、お話を聞かせていただくことはできますか?
ポイントは、その人本人や手掛けている仕事、自分の成長について、純粋に関心があることが伝わる質問を投げかけることだ。頼みごとや愚痴は口にしないほうがいい。前向きな姿勢を崩さず、手短かに話し、関係構築に集中しよう。こうした何気ない交流を重ねていけば、少しずつ関係を深めていくことができる。
失望とチャンスが交錯する分かれ道に立ったとき、選ぶのは自分だ。
自分を哀れんだり、他人を責めたりすることもできる。あるいは、次の昇進を絶対にものにするべく、キャリアの舵を自らの手に握り、しかるべき行動を起こすこともできる。
先へと続く道は平坦ではないかもしれないが、その道は、あなたがつかむべき成功へとつながっている。全力で仕事し、必要に応じて助言を求めよう。あとは、自分のキャリアがよい方向へと向かうのを見守るだけだ。
(forbes.com 原文)