海外

2024.05.22 08:00

消えゆくベテラン従業員の知恵、テックで「制度化」支援するインド企業

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2014年5月創業のEntytleの従業員は現在約85人。50社ほどの顧客を抱え、年間約500万ドル(約7億8000万円)の収益を上げている。これまでにAccel India(アクセルインディア)などから資金約1400万ドル(約22億円)を調達したが、ジョシによるとEntytleは現在黒字だという。
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デジタルトランスフォーメーション(DX)が急務となり、複数のテクノロジーが展開され、供給元がメーカーの注意を引こうとしのぎを削っている中で、成長と規模拡大を追求するEntytleの課題はメーカーに自社プラットフォームへの投資を説得することだ。

ジョシは自社プラットフォームからの投資回収は他のイノベーションへの投資よりもはるかに早いと主張する。ジョシはいくつかの顧客の事例を挙げ、包装・食品加工機器メーカーのDuravant(デュラバント)はEntytleのプラットフォームを採用した後、アフターセールスの売上が20%増えたと説明した。

このような利益はさまざまなかたちで生じる。多くのメーカーが抱える問題の1つは、最大の顧客以外へサービスを提供する能力がないことだ。メーカーは顧客の上位15〜20%にしか注力していないかもしれない。Entytleは自動化によってこの数字を大幅に増やすのをサポートする。同社のプラットフォームを利用することのもう1つの利点は、メーカーが問い合わせを待つのではなく、積極的に顧客に働きかけられるようになることだ。こうした顧客サービスの強化は顧客維持と購買頻度の向上につながる。
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今後を見据え、Entytleの次の課題はプラットフォームに取り込めるデータの量を増やすことだとジョシはいう。販売時のメモや通話といった非構造化データは、顧客に関する洞察を得るのに特に情報が豊富なソースの1つである可能性があり、この分野が最優先だとジョシは考えている。

Cusperaのような調達サイトの顧客はEntytleを高く評価しているが、同社は従来の顧客関係管理(CRM)プロバイダー、そしてC3やPalanti(パランティア)などの専門的なソリューションを提供する新規参入企業との競争に直面している。

だがジョシは自身のメーカーでの経験が強みだと主張する。ジョシはメーカーの事業がどうすればうまくいくのかを知っている。

「ゼネラル・エレクトリックでジョンという年上の同僚といっしょに働いていた。、ジョンは本当に多くのことを知っていて、ジョンの引退は絶対に許されないだろうと冗談を言っていた」とジョシは振り返る。「だがジョンは結局引退した。彼のような多くの人も引退しつつある。新しいソリューションが必要だ」

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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