音声コンテンツの大半は日中、家の外で消費されている。車内では聴取時間の80%をラジオが占めた。
ポッドキャストや音楽ストリーミングも台頭
ラジオは1世紀以上にわたって米国人のリスナーを魅了してきたが、人気の絶頂期は「ラジオの黄金時代」と呼ばれる1920年代後半から1950年代前半だった。人気の後退はやはりテレビの登場が原因だったとされる。それでも、米公共放送PBSによると1998年時点で米国人の95%超が週に1度はラジオを聴いていた。ピュー・リサーチ・センターによれば、この比率は2019年に89%、2022年には82%とだんだん下がってきている。
この低下はポッドキャストを聴く人の増加と相関している。過去1カ月にポッドキャストを聴いた12歳以上の米国人の割合は2013年には12%だったが、2020年には37%、2023年には42%と増えてきている。
音楽ストリーミングやオンラインラジオなどを聴く人の数もここ20年ほどで急増している。2005年時点では、過去1カ月にこうしたオンライン音声メディアを利用した12歳以上の米国人は15%にすぎなかったが、2014年には47%、2023年には75%に達した。
エジソンリサーチによると、2023年に最も人気を集めたポッドキャストの番組は「The Joe Rogan Experience」だった。エピソードあたり約1100万人のリスナーを獲得し、リスナー数は2位の「Crime Junkie」の2倍にのぼったとみられている。米紙ニューヨーク・タイムズの「The Daily」、米公共ラジオNPRの「This American Life」がそれに続いている。
(forbes.com 原文)