北米

2024.05.06 18:00

米国人の「ラジオ愛」いまだ衰えず 聴取時間ポッドキャストを圧倒

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米国の成人が1日に広告付きの音声メディアに費やす時間では、なおラジオ放送が圧倒的に長いことが、ニールセンの最新調査で明らかになった。ポッドキャストや音楽ストリーミングサービスの人気が高まる一方で、「オールドメディア」であるラジオへの米国人の根強い愛着が浮き彫りになった。ただ、若い世代を中心に変化の兆しも出ている。

ラジオや音楽を毎日4時間以上聴く米国人

ニールセンとエジソンリサーチがまとめた2024年第1四半期の聴取習慣に関するリポートによると、米国の成人は音声メディアを1日平均4時間超聴いており、広告(CM)のある聴取時間の67%をラジオが占めていた。以下、ポッドキャスト(20%)、音楽ストリーミング(10%)、衛星ラジオ(3%)という順だった。この調査は広告付きの音声メディアのみを対象とし、サブスクリプション(定額課金)型の音楽ストリーミングや、広告の付かない一部の衛星ラジオ放送などは含まれない。

とくに35歳以上では、ラジオがなお揺るぎない座にある。聴取時間のじつに74%をラジオが占めており、ポッドキャスト(13%)、音楽ストリーミング(9%)、衛星ラジオ(4%)を引き離した。

一方、より若い世代はポッドキャストや音楽ストリーミングのような聴きたいときに聴ける「オンデマンド」サービスに移りつつあり、18〜34歳の年齢層では聴取時間に占めるラジオの割合は45%まで下がる。それでも、ポッドキャスト(37%)、音楽ストリーミング(15%)、衛星ラジオ(3%)よりまだ長く聴かれている。
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翻訳・編集=江戸伸禎

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