専用ゴルフコースもメンバー専用で、予約しなくても回れるくらい空いている。筆者も一度見学したことがあるのだが、コース内にいくつか設置されている休憩施設には、食事だけでなく各種カクテルやアルコールも揃い、ゆったり飲みながらプレーを楽しめる。
クラブ内でのキャッシュのやり取りはなく、まとめてメンバーに請求される方式。やはりメンバーになる条件は、リゾート内に不動産を所有していることで、土地の価格は460万ドル(約7億円)~550万ドル(約8億5000万円)で、会員権が20万ドル(約3100万円)、年会費が4万7000ドル(約728万円)だそうだ。
元ZOZO前澤氏も購入した最高級リゾート
現在、ハワイ島で最上級の会員制リゾートとされるのが、クキオだ。正式名称は「クキオ・ゴルフ&ビーチクラブ」。コナ空港から北へ車で約10分、フアラライ・リゾートに隣接する、かつてはハワイ王族の土地だった場所にある。世界中から富豪たちがプライベートジェットで訪れることでも知られ、厳格なプライバシー管理も特徴。すべての施設がリゾートの不動産オーナーであるメンバーのみしか利用できない。ゲストもメンバー同伴でないと何もできない。
実は一度、筆者はこのリゾートの知人を訪ねたことがあるのだが、メンバーが来ないとロビーにさえ入れてもらえなかった。メンバーになるには、不動産購入だけでなく厳正な審査もあり、ハリウッドの某有名人が入会を断られたという話も聞いた。メンバーには、デル創業者もマイケル・デルや、俳優のジョージ・クルーニー、キャメロン・ディアスなどの名前も挙がっている。
メンバー専用のゴルフコースはトム・ファジオの設計で、チャンピオンシップゴルフコース(山側の18ホール)とショートコース(10ホール)の2つ、メンバーは500名以下に限定しているそうで、この人数だと予約も必要なし。好きなときにいつでも回れる。
リゾート内は溶岩の景色をうまく取り込んでおり、独特なムードを醸し出している。クラブハウスにはスパやフィットネスジム、プールがあり、ダイニングやバーも完備。希望するオーシャンスポーツがあれば、スタッフがアレンジしてくれる。長期滞在者向けに、スパでは米国本土の有名美容師がヘアスタイリングしてくれるサービスもあるそうだ。