ゆうに1000平方メートル以上はある自宅には、美術館かと思うほどの工芸品がそこかしこに陳列され、見事にライトアップされたインフォニティプールとジャクジーの向こうにはハワイ島コナの美しい海が一望できる。体育館のようなキッチンの奥から旦那さまがワインを持って出てきて「僕ら夫婦だけだから、少し広すぎて」と笑ったときには、目まいがした。
桁が違いすぎるクキオの不動産物件は、2024年4月現在ウェブサイトの掲示では、戸建てが2750万ドル(約42億6000万円)~、土地が345万ドル(約5億3400万円)~2000万ドル(約31億円)といったところ。戸建てには、リゾートらしく駐車場だけでなくゴルフカート置き場もあるそうだ。クキオ全体でこれまで累計で5000億円以上の不動産が売れたそうだ。
これら不動産を購入したうえで、40万ドル(約6200万円)で会員権を購入し、ゴルフ&ビーチクラブフィー年間6万6000ドル(約1023万円)、管理費年間2万3500ドル(約364万円)でメンバーになれる。
大谷選手のハワイ島別荘購入で、「ハワイ島の不動産価格が上がるのでは」「ホテル代が上がるのでは」なんていう心配の声も聞かれる。とはいえ、すでにハワイ島は世界中から注目を集めるリゾートとしてセレブの間では有名な存在で、これらウルトラエクスクルーシブクラブの価格を見る限り、大谷選手が1700万ドルの不動産を購入したというニュースには、現地ではそれほどの驚きはないようだ。もちろん、筆者も含め庶民のため息はたくさん聞こえるが(苦笑)。