ダリの精神を受け継ぐ展示
GS&Pの共同創業者兼共同会長であるジェフ・グッドビーは、1904年から1989年まで生きたダリが、AI版の自分を快く受け入れていると考えている。「ダリは、彼が生きた時代の最新ツールやテクノロジーに魅了され、様々な芸術的メディアを探求し続けた」とグッドビーは声明で述べている。Ask Dalíは、3月に開催されたSXSWで行われたクリエイティビティの未来に焦点を当てたイベントでデビューした後、サルバドール・ダリ美術館に到着した。同美術館は、ダリ自身が設立し、彼の作品と遺産を世に広め、保護するために設立されたダリ財団と緊密に連携している。館長のハンク・ハインがAIダリに来館者が必ず見るべきものを尋ねると、次の様な回答が返ってきたという。
「『記憶の固執の崩壊』の中に描かれた溶ける時計を見るべきだ。時間が夢のように滴り落ちるようだ」。この作品は、時間の流動性を描いた1931年制作の油彩画で、ダリの代表作の1つだ。
AIダリに、同作品や他の作品について詳しく質問してもあまり明確でない答えが返ってくるかもしれないが、がっかりする必要はない。ダリはかつて、次のように述べていた。「私が冗談を言っているのか、それとも本気なのか、大衆が知る必要はない。私自身もそれを理解する必要がない」
(forbes.com 原文)