「こうしたツールは非常に強力で、治療対象となる疾患のスクリーニングに非常に役立つのです」とフリードマンは述べ、過去の症例データで検証したところ、心疾患の発見においてトレッドミル検査(運動負荷テスト)よりも優れていることが分かったと付け加えた。
2022年1月に学術誌『The Lancet』に掲載された査読付き研究では、エコーと関係のないインペリアル・カレッジ・ロンドンの研究者らが、このアルゴリズムが患者の駆出率の低下を約85%の確率で検出したことを報告した。2023年11月には英国で承認され、英国の国民保健サービス(NHS)に属する複数のプライマリケア施設で医師がこのアルゴリズムを使用している。
エコーはパイロット版の導入をすでに始めており、FDAの承認を受け、今後米国での本格的な商用化を進める予定だ。同社は今後もデジタル聴診器用のアルゴリズムの開発・改善を続け、さらに幅広い診断機能を提供していくという。
「今後も新しい機能を提供するアルゴリズムを頻繁にリリースしていきます」とランドグラフはいう。「そして、このツールを臨床医にとってさらに有用なものへと進化させていきます。私たちはデバイスをすでにリリースしており、今後は次世代のAIを駆使した新しいバリューの提供を進めていく必要があります」
(forbes.com 原文)