サイエンス

2024.03.17 12:00

人が「自分自身にも嘘」をつく理由、小さな短期的な利益と大きな長期的な悪影響

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1. 批判的に自分を省みる

人は、習慣的なセルフトーク(心の中の独り言)がどれほど多くのことを解決できるかを過小評価している。日記をつけたり、鏡の前で「正直に」会話を交わすだけの簡単なことでよい。率直かつ自由に日記をつけることで、制約をうけることなく自分の考えが出てくる。日記の秘匿性が、驚くほど自分に正直になることを後押しする。
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自分の価値と信念を再評価してみることも大切だ。誠実であることは誇りをもって生きていくための基盤となる。自分の価値を書き出し、1つ1つたどっていくことで再評価する。次の質問を時間をかけて自問してみよう。

・私は本当にこの価値を認めているのか、それともこの信念は与えられたものなのか?
・もしこの価値を信じているなら、その根拠は何か?
・この価値を維持する動機付けは生来のものなのか、それとも外部から与えられたものなのか?

2. マインドフルネスで自己認識を高める

マインドフルネスは、自分の考えを客観的に見つめる効果的なツールだ。自分の考えをなにげなく観察することで多くを学べる。自分が誰なのか、何をよりどころにしているのか、何が自分を動かしているのかを、自分の強みや弱みと合わせて理解することが目的だ。

恐れていることを振り返り、原因は何であり、それがどのように現れたのかを突き止める。自分を受け入れる努力をし、自分の失敗を認めつつ、穏やかでいること。自分を理解して受け止めるほど、自己欺瞞に陥りにくくなる。
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人が嘘をつくのは、真実には苦痛がともなうからだ。自己認識は、直面したくない責任感をもたらし、嘘はそれを回避する都合の良い方法だ。

人間的な成長は、恐怖に直面することから始まる。自分に嘘をついていることを認識するためには、欺瞞の引き金になる合図を理解する必要がある。いくつか例を挙げる。

・自分や他人のために言い訳をする
・責任を回避する
・自分の失敗を他人のせいにする
・嫌な現実を避け続ける
・他人に挑まれたとき、防衛的になったり脅されたと感じる

最後に、意図をもって行動を起こすこと。意図を前面に押し出すことは自分を騙す習慣から抜け出す助けになる。常に自分に正直でいることを約束しよう。これを誓うために、紙に書いていつも見えるところに貼っておくとよい。それは自己認識を高め、日々の内省とマインドフルネスを実践するためのリマインダーになるだろう。

forbes.com 原文

翻訳=高橋信夫

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