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2024.03.12

求職中に採用担当者との連絡が「急に途絶えた」際に企業で起こっていること

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経費削減のために従業員を解雇する企業が相次ぎ、職を失った多くの人が、求人市場に戻らざるを得ない状況に陥っている。

経済専門家の間では、米国経済が今後は持ち直すという見方があることは、明るいニュースだ。それでも求職者は、たゆまぬ学習と先を読んだアプローチが不可欠な変化の激しい雇用環境に適応しなければならない。残念ながら、こうした適応のなかには、採用担当者から「ゴースティング」されることへの対策も含まれる。

「採用担当者によるゴースティング」とは、求職者に関心を示していた担当者からの連絡が、急に途絶えてしまう状況を指す。この現象は、求人・採用のプロセスのどこで起きてもおかしくなく、一般に考えられているよりも広く発生している。

実際、ソフトウェア企業のGreenhouse Software(グリーンハウス・ソフトウェア)が2022年に発表した調査結果では、求職者の75%が、応募した企業との面接にまでこぎつけながら、その後にゴースティングされた経験があると回答している。極端な例では、マーケティング関連のポストに応募して9回にわたり面接を受けたものの、その後連絡を絶たれた女性もいるほどだ。

このような現象が起きるのには、さまざまな理由がある。以下では、ゴースティングの引き金となり得る要素、そして、採用担当者からゴースティングされていると思われる時に、応募する側ができる対策について説明していこう。

採用担当者からゴースティングされる理由

採用担当者からの連絡が途絶えるのは、応募者に対する関心がないことの表れだと考える人は多い。だが実際には、担当者側が意図的にそうしているのではなく、さまざまな事情で連絡をとれなくなっているケースも多い。

・理由1:より条件に合う人が見つかった

理想を言えば、企業側から応募者に対して、不採用になった旨を伝える仕組みがあることが望ましいが、そうした仕組みを持たない企業も数多い。そのため、より条件に合う人が見つかりその人を採用すると決めたために、担当者からの連絡が途絶えた可能性がある。応募者が多い場合や、早急に補充が必要なポストを募集している場合は、こうした状況はありがちだ。
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翻訳=長谷 睦/ガリレオ

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