宇宙

2024.03.11 17:30

満ちていく月と木星の共演、一晩中暗い夜空が楽しめる今週の夜空

今週は日没後に三日月が見える(Getty Images)

3月17日(日曜日):上限の月

この日、月は上弦となり、地球から見て50%が太陽に照らされている。象徴的な光景だが、満月に向けて満ちていくにつれて月の光が強度を増し、星空観賞は制約を受ける。しかし、上弦の月は昼間に昇って深夜に沈むので、午後の月見と深夜の星空観賞が楽しめる。

今月の天体:M81銀河とM82銀河

おおぐま座とこぐま座は、20cm望遠鏡で見ると感動的な2つの銀河の所在地だ。M81(ボーデの銀河)は大型の渦巻銀河で地球から約1200万光年先にあり、夜空で最も明るい銀河の1つだ。M82(葉巻銀河)は、これも地球から約1200万光年離れているスターバースト銀河で、星の形成が盛んなことで知られている。銀河の星々は、望遠鏡の視野でぼんやりとした小さな斑点のように見え、北斗七星の恒星、ドゥーベの北西に位置している。

今週の星空観賞のヒント:「ダヴィンチの輝き」

三日月の暗い縁に見られる微かな光は、この現象を発見した16世紀のイタリアの天文学者であるレオナルド・ダ・ヴィンチにちなんで「ダ・ヴィンチの輝き」と呼ばれている。「地球照」や「惑星照」としても知られ、それは輝きの起源が月ではなく地球だからだ。「Ashen glow(灰色の輝き)」という呼び名もある。太陽の光が地球の雲や氷に反射して月に届き、微かな輝きを生み出す。観察できるのは細い三日月が見えるときだけで、今週はそのチャンスだ。NASAによると、地球照の明るさは年間を通じて変化しており、それは雲や氷が変化するためだという。
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forbes.com 原文

翻訳=高橋信夫

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