深海の秘密に小学生が迫る「深海研究スーパーキッズ育成プロジェクト」

プレスリリースより

2022年から静岡県で開催されている「深海研究スーパーキッズ育成プロジェクト」の2023年度のプログラムが修了し、10人の小学生による研究発表会が行われ、7カ月間にわたる学習を経て完成したそれぞれの「未来に活かせるアイデア」が披露された。

「深海研究スーパーキッズ育成プロジェクト」は、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として、静岡県で地域学習の場を提供する一般社団法人シヅクリが実施している、小学生のための深海研究プログラムだ。多数の応募者から選ばれた深海好きの10人の小学生が、2023年6月から7カ月間、地元の研究機関や企業の協力のもと、さまざまな活動を通して深海を学んだ。

1月27日に開催されたプログラム修了式と研究成果発表会では、特別審査員のさかなクンも参加するなか、子どもたちが1人ずつ、それぞれの研究のプレゼンテーションを行い、とくに優秀な6人に賞が贈られた。発表テーマは以下のとおり。

深海研究スーパーキッズ大賞
渡邉智仁さん 「深海のトッププレデター ヨコヅナイワシの謎にせまる」

さかなクン賞
小川陽輝さん 「アンコウ型水中釣りドローン」

海と日本プロジェクト賞
近藤翼さん 「物語で広がる・つながる 海洋ゴミを減らすためにできること」

海洋研究賞
葛西彩音さん 「ウミクワ型ロボット!小さい中にはいろんな機能」 

プレゼンテーション賞
小泉明香里さん 「音の使者・シャチ!未来に活かせるロボット」

特別賞
濵道咲嬉さん 「静岡から生み出す!未来の治療法と産業」 

荒井笙汰さん 「深海探査ロボット 〜次世代の探査方法〜」
大村八純さん 「深海の寄生虫」
杉山瑳久哉さん 「深海ステーション 〜深海調査中各基地の提案とその仕組み〜」
宮澤環太さん 「マイクラで魅せる世界 マイクラ海中水族館へようこそ」

詳しい内容はまだ公開されていないが、昨年度の研究発表会を見ると、どれほどハイレベルかがわかる。たとえば、土屋友梨花さんは、未利用魚の利用を促進するために紙芝居を作った。日本魚検定2級を持つ佐々木蒼汰さんは、深海のゴミ問題に関する詳細な調査報告をしている。下の動画は小学6年生、中平颯星さんによる「ロレンチーニを活用したサメロボット」のプレゼンの様子だ。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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