30U30

2024.01.29

世界を変える若きリーダーに聞く「今、これが面白い!」

多様なジャンルで世界に挑む、Forbes JAPAN「30 UNDER 30」の受賞者たち。そんな未来をつくるリーダーたちの「面白い」が集まれば、未来が見えてくる。


1「今、これが面白い!」と思っていることは

和田彩花|アイドル


岐阜県美術館の「ルドン」のコレクション
オディロン・ルドン《『聖アントワーヌの誘惑』第一集 表 紙=扉絵》1888年 リトグラフ、紙 岐阜県美術館蔵

オディロン・ルドン《『聖アントワーヌの誘惑』第一集 表紙=扉絵》1888年 リトグラフ、紙 岐阜県美術館蔵

最近、日本全国各地に優れた美術コレクションがある素晴らしさにあらためて気づいた。特に、2024年1月5日から「ルドンコレクションから:聖アントワーヌの誘惑」を開催する、岐阜県美術館のルドンのコレクションが、今気になる。

北井朝子|東京大学医学部医学科


細胞データのライブ取得
近年、ラマン分光装置やイメージング用の分子が発展したことで、細胞内の大規模データがライブで取得できるようになり、研究の幅が広がった。

岡田弘太郎|一般社団法人デサイロ代表理事、編集者


『クリエイティブであれ─ 新しい文化産業とジェンダー』(アンジェラ・マクロビー著、花伝社)

「Be Creative(クリエイティブであれ)」という呼び声のもと、「やりがいのある仕事」における搾取構造をポピュラー文化とフェミニズム理論の研究者が見事に描いた一冊。

高尾航大|プロデューサー


「Stray Kids」のペンライト

韓国の8人組男性アイドルグループ「Stray Kids」のコンサートで使われるペンライトには、最新テクノロジーが用いられている。アプリとBluetooth接続して、色や光り方をカスタマイズできるほか、ペンライトの中央にある小型のLCDディスプレイは、推しの名前やキャラクターの絵柄に変更可能。ライブが始まる前からメンバーとつながっているんだ、と実感できる。

迫田大翔|Diver-X CEO


空間コンピューティング

Appleが2023年6月に初の空間コンピュータ「Apple Vision Pro」を発表。現実世界とのギャップをなくしたうえで、その空間をデジタル作業に活用できるようにするというアプローチが面白い。

カニササレアヤコ|お笑い芸人 / ロボットエンジニア


コンテンポラリーの即興演奏
普段楽譜を追って演奏しているような奏者たちが、それを離れて自分の身の内から出てくるものを表現した時の独特な爆発力があってゾクゾクする。東京藝術大学の即興演奏講座でも、パリ国立高等音楽院の即興演奏科と交流演奏を実施した。

ラテンアメリカ文学

ラテンアメリカ文学独特の密度、社会観、自然や気候、そして魔術的リアリズム。頭のなかをかき回される感覚がある。特にガブリエル・ガルシア=マルケスの『百年の孤独』(新潮社)が好き。

小川 嶺|タイミー 創業者


小牧醸造の芋焼酎

「イモは若い人は飲まない」と思われがちなのに対してラベルなどを一新してブランディングするだけでなく、フレーバーも優しめになっていて若者にも人気に。古き良きものを今らしく変化させた素晴らしい事例。
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文=フォーブスジャパン編集部

この記事は 「Forbes JAPAN 2024年2月号」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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