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2024.01.29 14:30

世界を変える若きリーダーに聞く「今、これが面白い!」

Forbes JAPAN編集部

2「2024年、これが絶対面白くなる」と思うことは

藤田光明|サイバーエージェント データサイエンスマネージャー


AIx経済学による価格決定
AmazonやWalmartといった小売業界の巨頭や、UberやLyftといったテック企業が、経済学者を多数採用し価格最適化アルゴリズムの開発を進めている。この流れは、間もなく日本のビジネス界にも波及する。

高倉葉太|イノカ代表取締役CEO


TNFD
自然関連財務情報開示タスクフォース。「脱炭素」以来の大きな環境ビジネスの流れで、多くのビジネスチャンスが生まれる。

佐久間洋司|大阪大学大学院基礎工学研究科博士課程、2025年日本国際博覧会大阪パビリオン推進委員会


sekai(歌い手)

唯一無二のミステリアスな歌声でボーカロイドやJPOPなどの楽曲をカバーするほか、作詞や芸術祭への出展、アニメタイアップなど幅広いフィールドで活躍する。2023年3月に1stワンマンライブを開催し、チケットは即完売。同年4月には1st Mini AL『enigma』をリリース。

迫田大翔|Diver-X CEO


空間記録
iPhoneの最新機種のほとんどにLiDARが搭載されるなど、空間の奥行きを手軽に取得できる技術が普及。これまで、「その瞬間」を記録する方法は写真や動画が主流だったが、今後空間そのものをリアルタイムにスキャンし、記録する技術が広まるはず。

和田彩花|アイドル


コンポスト
留学先のフランスでは、2024年から生ごみの堆肥化が義務化される。私の友達がシェアしてくれたコンポストは、匂いや虫の対策などされていて、マンションでも使いやすいもの。自分の生活スタイルを考えながら、うまく取り入れてみたい。

特別展「中尊寺金色堂」

2024年1月から、東京国立博物館で須弥壇に安置される国宝の11体の仏像が初めて寺外に出される。もちろん岩手県平泉町の中尊寺にも行きたいけれど、お堂のなかでは暗くて見えない仏像の細部を展示室で見られるのはとても良い機会。

岩本 涼|TeaRoom代表取締役 CEO/ 裏千家茶道家


「和僑」のコミュニティ形成
2024年はコロナ後に海外に飛び出た日本人たちが群になる年になる。そのネットワークのレバレッジをかけられたものだけが勝利するだろう。

渡辺創太|AstarNetwork 創業者


AI デバイス
ソフトウェアのOSができてくると、次に重要で生まれたジャージクラブというビートがこになるのはハードウェアなので、ChatGPTなどがより汎用化しOS化したAIデバイスが出てくるはず。iPhoneの次のデバイスが出現するかもしれないことに、ワクワクする。

雨無麻友子|映画プロデューサー / スタジオねこ代表取締役


ホラー映画
「日本ホラー映画大賞」の初大賞受賞作品『みなに幸あれ』が2024年1月に公開。以降もホラー映画が目白押し!映画レーベル「NOTHING NEW」による、深夜0時に現れる映画自販機にも注目。

米澤 柊|アーティスト、アニメーター


オルタナティブ・ライブイベント
VRチャットのワールド構築のハードルが下がって、出来たての自主レーベルなども気軽にオンラインライブを行うように。オルタナティブなクラブのようなかたちで場所を問わずイベントが増え、これからもっと盛り上がるのではないか。コロナ以降の次世代コミュニティの断裂が伝統や常識、ジャンルを超えて科学反応し、新しい流れへと向かっていくことを期待している。

布施琳太郎|アーティスト


批評の同人誌
自分の世代では批評を活発にする雰囲気はあまりなかったが、最近は「文学フリマ」などで、国内外の哲学の読み直しや、作品(文学からアニメ、ポルノまで)の批評などが盛り上がっているように思う。みんな自費出版なので利益度外視で特集を設定し、まったく知らなかった人名や営みを紹介している。

田中沙弥果|一般社団法人 Waffle 理事長


Z世代発のジェンダーギャップ解消
地方女子の進路選択上のジェンダーギャップ解消を目指す #YourChoiceProject や全国の女子中高生向け進路を広げる活動を行うichihimeなど、ユースが本気でジェンダーギャップ解消のためにムーブメントを起こし始める兆し。

a春|O Ltd./ O CEO | Artist。


『Emissaries Guide to Worlding』(Ian Cheng著、Koenig Books)

バーチャル・ワールドをアート・メディアや言語として考えるための、脳のチューニング・ツール。

きゅんくん|ウェアラブル エージェントクリエイター、メカエンジニア


ファン付き作業服
空調服を開発した株式会社空調服の空調服ベスト

空調服を開発した株式会社空調服の空調服ベスト

夏に欠かせない存在となったファン付き作業服。超おしゃれブランドBODYSONG.からおしゃれなファン付き作業着が出ているのを発見!2024年は色々いけてるデザインが出るのでは。

津久井五月|SF作家


「スパイダーバース」シリーズ
シリーズ3作目『スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース』が2024年に公開予定(米俳優組合のストライキの影響で時期は未定)。新鮮な表現と縦横無尽の世界観、一貫性のあるストーリーで劇場アニメーションをけん引してきたシリーズがどんな結末を迎え、世界中のクリエイターにどんな影響を与えるのか、楽しみ。

シャラ ラジマ|モデル


アフリカンビート
米ニュージャージー州の黒人文化のなかで生まれたジャージクラブというビートがここ数年大はやりし、アマピアノやゴムなどブラック由来のクラブミュージックとの出合いもあった。次に何が出てくるか楽しみ。

渡辺 ハナ|映像作家、ビジュアルアーティスト


Neoperreo
昨今、LGBTQと音楽には密接なかかわり合い、影響があると思うなかで、Neoperreoという音楽ジャンルは、まさにその時代性にフィットしていると思う。自由なファッションとメイクやクィア思想とレゲトンのバランス感覚が今最も注目されるべきなのでは。

文=フォーブスジャパン編集部

この記事は 「Forbes JAPAN 2024年2月号」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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