3. 自然はマインドフルネスを促進する
マインドフルネスを体験することは、自然が本来感を高める方法で2番目に影響力のあることだと研究者らは言う。マインドフルネスとは、自己判断や雑音に惑わされず、今この瞬間に完全に集中するための訓練であり、思考や感情、肉体感覚、周囲環境に意識を集中させ、明瞭さと自己受容の感覚を育む。マインドフルネスは、自然とのつながりを体験するために不可欠だ。心が落ち着き、過剰な刺激のない自然環境は、都市環境と比べてマインドフルネスの実践により適している。マインドフルネスは、高いレベルの本来感と人生満足度にもつながる。
4. 自然はポジティブな感情を高める
研究によると、自然の中に身を置くことは、ポジティブな気分を高めて、否定的感情を抑制することによって、本来感を高め、自己接続(本当の自分とのつながり)に適切な情緒環境を作り出す。「バイオフィリア仮説」によると、人間には生まれながらに自然空間とのつながりがあり、それは生き残りと安心感のために常に不可欠だったからだという。自然環境には、人間が本能的に好む、美的に心地よい特質もある。
研究者はこう書いている。「注意力の回復とストレスの軽減は、自然の刺激の処理が容易であることの副産物である。総合的に、これらの脅威のない環境は、認知的および心理的機能を修復あるいは活性化する効果をもつ」。
同研究は、自然の中で過ごすことは心地よく、活気を得られる体験であり、個人が環境に馴染み、自分をより自分らしくすることを促進するとしている。
結論
本来の自分を受け入れ、価値を認めることによって、自分の深い価値観や興味と合致した選択が可能になり、自信と権限付与の感覚を高めることができる。自然の中にいることによるポジティブな感情は、内省を促し、本物の自己接続と自分らしい生き方を後押しする環境を作り出す。自分の生活や人間関係における本来性のレベルがわからない人は、Authenticity In Relationships Scale(人間関係の本来性スケール)テストで調べることができる。
(forbes.com 原文)