自分が「ノモフォビア」であるかどうかを知るには
ノモフォビアを特定するための手段と方法の必要性は、ますます高まっている。ノモフォビアの蔓延は、広く社会全体がテクノロジー依存へと向かっていることを示唆するものであり、精神的健康に与える潜在的影響に関する問題を提起している。現代的な問題には現代的な解決方法が必要だ。Computers and Human Behavior誌に掲載された研究は、ノモフォビアを認識し、対処するという新たな必要性を解決する方法を探し出そうとしている。この研究の中で、ノモフォビアを診断するための質問票が考案され、その有効性が検証された。この自己申告式の測定方法を使うには、各設問について「強くそう思う」から「まったくそう思わない」 まで、自分に最も近いものを選んで評価する。
1. スマートフォンを通じて常に情報にアクセスできなければ不快に感じる。
2. スマートフォンで情報を調べたいときに調べられなといらいらする
3. スマートフォンでニュース(事件、天気など)を見られないと不安になる。
4. 使いたいときにスマートフォンやその機能を使えないといらいらする。
5. スマートフォンのバッテリーが切れることに恐怖を感じる。
6. 毎月のデータ通信量制限に達するとパニックになる。
7. 電波が届かなかったりWi-Fiにつながらないと、常に電波やWi-Fiネットワークを探そうとする。
8. スマートフォンを使えないと、どこかで立ち往生するのではないかと心配になる。
9. しばらくスマートフォンをチェックできないと、チェックしたい欲求にかられる。
もし手元にスマートフォンがなかったら:
1. 家族や友達にすぐに連絡できないので不安になる。2. 家族や友達が自分に連絡できないので心配になる。
3. テキストメッセージや電話を受けられないのでいらいらする。
4. 家族や友達と連絡を保てなくなるので不安になる。
5. 誰かが自分に連絡を取ろうとしているかもしれないと思うと心配になる。
6. 家族や友達との継続的なつながりが断たれるので不安になる。
7. 自分のオンライン上のアイデンティティから切断されるので心配になる。
8. SNSやオンラインネットワークの最新情報を得ることができなくなるので落ち着かない。
9. 知り合いやオンラインネットワークの近況に関する通知をチェックできないので落ち着かない。
10. メールをチェックできないので不安になる。
11. 何をしたら良いのかわからなくて居心地が悪い。
この質問票は、ノモフォビアに関わる以下の4つの恐怖要因をカバーしている:コミュニケーションできない恐怖、つながりを断たれる恐怖、情報にアクセスできない恐怖、利便性を放棄する恐怖。自分の中でこれらのパターンを認識することが、テクノロジーとの健全な関係を保ち、自身のデジタル習慣を理解する最初の一歩となる。
結論
ノモフォビアを認識し、それに対処することは、自分の精神的健康のためだけでなく、社会全体にとっても極めて重要だ。時間をとって一連の設問について考え、スマートフォンの利用に対する自身の感覚を評価してみてほしい。自分とテクノロジーとの複雑な関係を理解することで、情報に基づく決定を下すことが可能になり、必要であれば、ノモフォビアに対処するための支援を受けることもできる。常時接続が当たり前になった世界で、立ち止まってこの依存性による影響を評価することは、あなたの精神的健康を維持するために不可欠だ。(forbes.com 原文)