職場に不可欠な「信頼関係」を築く 効果的な5つの方策

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職場における信頼関係は、企業やチームが成功するために不可欠だ。それは従業員と経営陣の間に存在する相互尊重と心理的安全性を意味する。それがなければ、従業員はやる気をなくし、生産性も低下する。実際、『ハーバード・ビジネス・レビュー』誌に掲載された調査によると、信頼関係の低い企業の従業員と比較して、信頼関係の高い企業の従業員は、ストレスが74%少なく、生産性は50%高く、仕事への活力も106%高いという結果が出ている。

従業員が同僚やリーダーを信頼できれば、忠誠心、エンゲージメント、定着率の向上が促進される。職場の信頼はまた、従業員たちに意見やアイデアを共有する権限が与えられていると感じさせ、イノベーションと成長につながる。時間をかけて組織全体で知識や経験を共有することで、コラボレーションやチームワークの質が向上する

職場における信頼関係を優先することで、多様で包括的な文化が生まれ、チームは帰属意識と一体感を感じることができる。従業員一人ひとりが大切にされていると感じられる環境づくりに取り組むなら、以下の5つの方策を実行に移すことから始めよう。

1. 本物のつながりを築く

強い人間関係を築くには、それが本物であることが大切だ。そのことがより深い結びつきを可能にする。ありのままの自分をさらけ出すのは怖いことかもしれないが、職場で信頼関係を築くには最も手っ取り早い方法のひとつだ。本物の人間関係を築くもうひとつのやり方は、他人の感情を認めることだ。最近の研究によると、ネガティブな感情を認めることは、ポジティブな感情を認めることよりも信頼を高めることが示唆されている。というのも、同僚が動揺しているように見えるときに、あなたが否定的な感情を認めれば、その人はあなたが本当に心配してくれていると思い、あなたを信頼しやすくなるからだ。

2. 積極的に聞く

同僚との会話であれ、顧客との会話であれ、積極的に耳を傾ける行為は職場での信頼関係を築く。つまり、話し合いに積極的に参加し、全神経を集中させるということだ。アイコンタクト、質問、話を要約して言い換えるなどのテクニックを練習しよう。言われたことを再確認することで、注意を払っていることを示し、必要であれば話し手が内容を訂正することができる。
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翻訳=酒匂寛

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